“かんぼくたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
灌木帯80.0%
灌木帶20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、あきらかな弦音つるおとが、ややおくれて聞え、すぐ三の矢、四の矢の矢光りが、彼の姿を呑んだ灌木帯かんぼくたいを目がけてシュルシュル鳴ったのを見ても、それはほぼ確かなことといっていい。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むしろより以上な危険のある横手の灌木帯かんぼくたいへとびこんで、そこの断崖から白浪をのぞんで、めくら滅法に飛び下りましたが、これは少し、釘勘の気持としては殺生に過ぎたようです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(ホ)灌木帶かんぼくたい偃松帶はひまつたい)。 えぞまつやとゞまつの針葉樹林しんようじゆりんてそのさきうつると、きゆうひかりつよく、あたりはぱっとあかるくなつたようながします。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
きたけばくほど、たとひひくやまでも温帶林おんたいりん寒帶林かんたいりん灌木帶かんぼくたい草本帶そうほんたいと、たかさにしたがつて、それ/″\えてる植物しよくぶつかはつてくのがにつきます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
すなはち、そこは灌木帶かんぼくたいといふところで、こと偃松はひまつにつくので、偃松帶はひまつたいともいつてゐます。偃松はひまつ地上ちじよう二三尺にさんじやくのところにうでばし、ひぢつたように、えだ四方しほうにひろげてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)