“かしつかは”の漢字の書き方と例文
語句割合
貸遣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萬事ばんじ引受ひきうけよし如何なるわけにて文右衞門の質物しちもつ而已のみ五ヶ月限りに貸遣かしつかはしたるや此儀申立てよと申さるゝに久兵衞は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かしつかはせし者はなきやと有に道庵は暫時しばしかんがへ別に是ぞと申者も御座なく候へども貧困人ひんこんにんは三四人迄出入致し申候其者の名前一人は先妻せんさいをひ源次郎と申只今本郷金助きんすけ町に罷り在當年四十五六歳に相なり家内困窮こんきうには候へども正直しやうぢき者にて金子貸遣かしつかはし候ても約束やくそくの時日には屹度きつと返濟へんさい致し殊に當時御小人目付を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
隱しませう其品そのしな葬禮さうれいの時のをさめ物なれども然樣さやう申上なば御うたがひがかゝらうかと存じ重代ぢうだいの品と申上しかどじつ死人しにんをさめ物なりと申ければ役人扨々さて/\なんぢは不屆き者なり此脇差は中仙道なかせんだう鴻の巣の鎌倉屋金兵衞と云者の所持しよぢの品にて其子分なる練馬ねりまとう兵衞と云者に貸遣かしつかはしたる脇差なり然る所其みぎ藤兵衞ほか二人の行衞ゆくゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)