“うたたね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
転寝40.8%
仮寝28.2%
仮睡18.3%
転寐4.2%
仮寐2.8%
仮眠1.4%
假寢1.4%
假睡1.4%
半睡1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泣きくたびれて、いつしかスヤスヤと転寝うたたねにおちたお艶、栄三郎がいれば小掻巻こかいまき一つでも掛けてやろうものを。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お寿々を頭に描きながら、その日の帰りも、深酔いして、家へ戻ると、夕闇の畳の上へ、ごろりと転寝うたたねをしてしまった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「寒いおもいをしてはいけないいけないッて言っても、仮寝うたたねなぞしているもんだから……風邪かぜを引いちゃったんさ……」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
筆をるときも、頬杖ほおづえを突くときも、仮寝うたたねの頭を机に支うるときも——絶えず見下している。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は仮睡うたたねから覚めて飛起きた時、周章あわてて時計を見誤って約束の五時半より一時間早くこの家を訪問した次第である。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
マドロス氏はいかにと見れば、室の一隅の横椅子に背をもたせかけて、いびきを立て、仮睡うたたねしているところはたあいないものです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やがて目がめて、ああ、転寐うたたねだったと思えば夢だが、このまま、覚めなければ夢ではなかろう。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この日も君江はこの快感に沈湎ちんめんして、転寐うたたねから目を覚した時、もう午後三時近くと知りながら、なお枕から顔をあげる気がしなかった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
愕然がくぜんとして仮寐うたたねの夢から覚めた時、失われた時間を取り返さなければならないという感じが一層強く彼を刺撃しげきした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
気分を変えるため四時頃風呂ふろへ行って帰ったら、急にうっとりしたい気持に襲われたので、彼は手足を畳の上へ伸ばしたまま、つい仮寐うたたねをした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
草の上で仮眠うたたねをするなり好きなようになさい
千早館の迷路 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すると心がゆるんで、われ知らず机にかうべを垂れて假寢うたたねをし出した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
これで話を止めて、榮一は横になつて、挽舂ひきうすの響きを聞きながらうつら/\假睡うたたねの夢に落ちた。勝代は温か過ぎる炬燵で逆上のぼせて頭痛がしてゐたが、それでも座を立たうとはしないで、
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
裁判所と関係のある人々に厳密に限られるわけではなく、ここで半睡うたたねの状態でいると、あらゆる人々がこんがらかり、裁判所の大きな仕事を忘れてしまい、自分だけが唯一の被告であり、ほかの人々はみな裁判所の建物の廊下を歩く役人や法律家のように歩いており
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)