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転寐
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うたたね
ふりがな文庫
“
転寐
(
うたたね
)” の例文
旧字:
轉寐
この日も君江はこの快感に
沈湎
(
ちんめん
)
して、
転寐
(
うたたね
)
から目を覚した時、もう午後三時近くと知りながら、なお枕から顔を
上
(
あげ
)
る気がしなかった。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
やがて目が
覚
(
さ
)
めて、ああ、
転寐
(
うたたね
)
だったと思えば夢だが、このまま、覚めなければ夢ではなかろう。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋の
夕陽
(
ゆうひ
)
は
欄干
(
てすり
)
の上にさし込んでいて、吹き通う風の冷さに
蔽
(
おお
)
うものもなく
転寐
(
うたたね
)
した身体中は気味悪いほど
冷切
(
ひえき
)
っているのである。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
転寐
(
うたたね
)
に……」
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
“転”で始まる語句
転
転婆
転寝
転覆
転訛
転倒
転々
転輾
転生
転嫁