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冷切
ふりがな文庫
“冷切”の読み方と例文
読み方
割合
ひえき
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひえき
(逆引き)
秋の
夕陽
(
ゆうひ
)
は
欄干
(
てすり
)
の上にさし込んでいて、吹き通う風の冷さに
蔽
(
おお
)
うものもなく
転寐
(
うたたね
)
した身体中は気味悪いほど
冷切
(
ひえき
)
っているのである。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今まではさも殊勝なりし
婦人
(
おんな
)
、
電
(
いなずま
)
のごとき眼を新聞に注ぐと
斉
(
ひと
)
しく身を
反
(
そら
)
し、
伸
(
のび
)
を打ち、
冷切
(
ひえき
)
ったる茶をがぶり、口に含み、
嗽
(
うがい
)
して、
絨毯
(
じゅうたん
)
の上に、どっと
吐出
(
はきいだ
)
し
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
兼太郎は路地へ戻って格子戸を明けると内ではもう亭主がいびきの声に女房が明ける
箪笥
(
たんす
)
の音。表の戸をしめて兼太郎は二階へ上り
冷切
(
ひえき
)
った
鉄瓶
(
てつびん
)
の水を飲みながら夜具を
引卸
(
ひきおろ
)
した。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
冷切(ひえき)の例文をもっと
(3作品)
見る
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“冷”で始まる語句
冷
冷笑
冷々
冷水
冷汗
冷酒
冷淡
冷評
冷飯
冷泉
“冷切”のふりがなが多い著者
永井荷風
泉鏡花