“冷切”の読み方と例文
読み方割合
ひえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋の夕陽欄干の上にさし込んでいて、吹き通う風の冷さにうものもなく転寐した身体中は気味悪いほど冷切っているのである。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今まではさも殊勝なりし婦人のごとき眼を新聞に注ぐとしく身をし、を打ち、冷切ったる茶をがぶり、口に含み、して、絨毯の上に、どっと吐出
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兼太郎は路地へ戻って格子戸を明けると内ではもう亭主がいびきの声に女房が明ける箪笥の音。表の戸をしめて兼太郎は二階へ上り冷切った鉄瓶の水を飲みながら夜具を引卸した。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)