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いんだう
燒き
引導を渡して
呉ろと云ふに彌十聞て
日來の
懇意に
任せ承知はしましたが
燒代は
何してと言を
四手を
上げても
星も
懸らず、
鬢の
香のする
雫も
落ちぬ。あゝ、
引導を
渡したな。
海上の
規則で
船長以下澤山の
船員が
甲板に
集つて
英國の一
宣教師の
引導の
下に
其死骸をば
海底に
葬つてしまつた
事と、
是等は
極めて
悲慘な
出來事であるが、
他に
愉快な
事も二つ三つ
無いでもない。