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『恋愛の微醺』
ふりがな文庫
『
恋愛の微醺
(
れんあいのびくん
)
』
恋愛と云うものは、この空気のなかにどんな波動で飛んでいるのか知らないけれども、男が女がこの波動にぶちあたると、花が肥料を貰ったように生々として来る。幼ない頃の恋愛は、まだ根が小さく青いので、心残りな、食べかけの皿をとってゆかれたような切ない …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「日本評論 昭和11年8月号」日本評論社1936(昭和11)年8月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約14分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
苛
(
いた
)
辛
(
がら
)
気持
(
こころ
)
幼
(
おさ
)
逞
(
たく
)
濃
(
こま
)
一足
(
いっそく
)
浪漫
(
ロマン
)
苛々
(
いらいら
)
苦
(
にが
)
芯
(
しん
)
襟足
(
えりあし
)
良人
(
おっと
)
至極
(
しごく
)
老
(
ふ
)
翌
(
あく
)
羅紗
(
らしゃ
)
訊
(
き
)
躯
(
からだ
)
粉
(
こ
)
這入
(
はい
)
清々
(
すがすが
)
煙草
(
たばこ
)
峠
(
とうげ
)
何等
(
なんら
)
動悸
(
どうき
)
勿論
(
もちろん
)
厭
(
いや
)
可憐
(
かれん
)
叱
(
しか
)
四囲
(
あたり
)
如
(
ごと
)
煙
(
けむ
)
巴里
(
パリ
)
惨酷
(
ざんこく
)
愕
(
おどろ
)
懶惰
(
らんだ
)
朗
(
ほが
)
棺桶
(
かんおけ
)
添寝
(
そいね
)
火
(
ひ
)