“浪漫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうまん37.5%
ロマン25.0%
ローマン18.8%
ローマンス12.5%
ろまん6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやおや! またあなた方の、古典主義だ浪漫ろうまん主義だという議論が、始まるのね」と、またもやジナイーダは彼を遮った。——
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
歌劇「サムソンとデリラ」はサン=サーンスの傑作でもあるが、浪漫ロマン的な良いものだ。デリラの歌と酒宴の音楽は幾通りも入っている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
そして、「ニーベルンゲン譚詩リード」を片手に下げたまま、もとの室にぶらりと戻っていった。が、はからずもそこで、この事件の浪漫ローマン的な神秘が、いちだんと濃くされた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
わたしは、空想を抑制し、浪漫ローマンスを制限し、毒々しい粉飾を避け、たゞ、穩やかに、眞面目に、眞實であることをのみ念とした……
浪漫ろまん的ユモリスムから古典的自然主義への進展は、彼に取っては一つの飛躍であり、転向であるとさえ思われるのであって、小説「にんじん」に含まれる「俗情」の意識的暴露は