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背負
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せお
ふりがな文庫
“
背負
(
せお
)” の例文
鍬
(
くは
)
を
擔
(
かつ
)
いで
遺跡
(
ゐせき
)
さぐりに
歩
(
ある
)
き、
貝塚
(
かひづか
)
を
泥
(
どろ
)
だらけに
成
(
な
)
つて
掘
(
ほ
)
り、
其
(
その
)
掘出
(
ほりだ
)
したる
土器
(
どき
)
の
破片
(
はへん
)
を
背負
(
せお
)
ひ、
然
(
さ
)
うして
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
つて
井戸端
(
ゐどばた
)
で
洗
(
あら
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それは唯はた目には
石鹸
(
せつけん
)
や
歯磨
(
はみが
)
きを売る
行商
(
ぎやうしやう
)
だつた。しかし武さんは
飯
(
めし
)
さへ食へれば、
滅多
(
めつた
)
に荷を
背負
(
せお
)
つて出かけたことはなかつた。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
若い者の取落したのか、下の帯一筋あったを幸に、それにて牛乳鑵を
背負
(
せお
)
い、三箇のバケツを左手にかかえ右手に牛の
鼻綱
(
はなづな
)
を取って
殿
(
しんがり
)
した。
水害雑録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それをさしおいて、道庵自身がまかり出て、米友の株を
背負
(
せお
)
い込もうとしてもそうはゆかない。天は決して人に万能を授けるものではない。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
狐
(
きつね
)
は大いばりで
獅子
(
しし
)
の
首
(
くび
)
を
背負
(
せお
)
って、
日本
(
にっぽん
)
に
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。これが、
今
(
いま
)
でも、お
祭
(
まつ
)
りの
時
(
とき
)
にかぶる
獅子頭
(
ししがしら
)
だということです。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
は
黄昏
(
たそがれ
)
近
(
ちか
)
くなつてから
獨
(
ひとり
)
で
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
せお
)
つて
出
(
で
)
た。
彼
(
かれ
)
は
何時
(
いつ
)
もの
道
(
みち
)
へは
出
(
で
)
ないで
後
(
うしろ
)
の
田圃
(
たんぼ
)
から
林
(
はやし
)
へ、それから
遠
(
とほ
)
く
迂廻
(
うくわい
)
して
畑地
(
はたち
)
へ
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし渡船は時間の消費をいとわず重い
風呂敷包
(
ふろしきづつ
)
みなぞ
背負
(
せお
)
ってテクテクと
市中
(
しちゅう
)
を歩いている者どもには
大
(
だい
)
なる休息を与え
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
全く
心柄
(
こころがら
)
ではないので、父の兼松は九歳の時から
身体
(
からだ
)
の悪い父親の一家を
背負
(
せお
)
って立って、扶養の義務を尽くさねばならない
羽目
(
はめ
)
になったので
幕末維新懐古談:01 私の父祖のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
この評判に
蹴落
(
けおと
)
されて春廼舎の洗練された新作を口にするものは
殆
(
ほと
)
んどなく、『国民之友』附録に対する人気を美妙が一人で
背負
(
せお
)
ってしまった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
持
(
も
)
つて来た風呂敷包を
背負
(
せお
)
つて、古びた
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
を持つて、すり減した
朴歯
(
ほほば
)
の下駄を
穿
(
は
)
いて、しよぼたれた
風
(
ふう
)
をして、隣の老人は
暇
(
いとま
)
を告て行つた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
甲州街道の小間物屋のおかみが荷を
背負
(
せお
)
って来た。「ドウもねえあなた、
天道様
(
てんとうさま
)
に可愛がられまして、此通り真黒でございます」と
頬
(
ほお
)
を
撫
(
な
)
でる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
七、八
軒
(
けん
)
さきの
横町
(
よこちょう
)
から、
地蔵行者
(
じぞうぎょうじゃ
)
の
菊村宮内
(
きくむらくない
)
が、れいの
地蔵尊
(
じぞうそん
)
の
笈摺
(
おいずる
)
を
背負
(
せお
)
って、こっちへ向かってくるのが見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いゝあんばいに
躯
(
からだ
)
が
利
(
き
)
いて
来
(
き
)
ました、
斯
(
か
)
うなると
慾
(
よく
)
が出てまた
上
(
あが
)
つて
包
(
つゝみ
)
を
斜
(
はす
)
に
背負
(
せお
)
ひ
道中差
(
だうちゆうざし
)
をさして
逃
(
に
)
げ出しました。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おじいさんは、
朝家
(
あさうち
)
を
出
(
で
)
たときの
仕度
(
したく
)
と
同
(
おな
)
じようすをして、しかも
背中
(
せなか
)
に、
赤
(
あか
)
い
大
(
おお
)
きなかにを
背負
(
せお
)
っていられました。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
恐らく剛力な男が、綱をかけて
背負
(
せお
)
つた上、一人は上から綱をかけて引上げ、一人は下から棒で押して、三人くらゐの力を併せてやつたことでせう。
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おせんが
慕
(
した
)
う
菊之丞
(
きくのじょう
)
は、
江戸中
(
えどじゅう
)
の
人気
(
にんき
)
を
背負
(
せお
)
って
立
(
た
)
った、
役者
(
やくしゃ
)
の
菊之丞
(
きくのじょう
)
ではなくて、かつての
幼
(
おさな
)
なじみ、
王子
(
おうじ
)
の
吉
(
きち
)
ちゃんその
人
(
ひと
)
だったのだから。——
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そしてジャンにさしずをすると、ジャンはあぶない足どりながらピエールを
背負
(
せお
)
っていっさんに駆け出しました。
かたわ者
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そこへ飛行服を
被
(
き
)
た一人の将校がパラシュートを
背負
(
せお
)
ったまま駆けつけて来た。そして、飛行機を見ると
人のいない飛行機
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
香料
(
こうりょう
)
、紙類、
砂糖菓子
(
さとうがし
)
、ハンケチ、
襟巻
(
えりまき
)
、
履物
(
はきもの
)
、
缶詰
(
かんづめ
)
、
暦
(
こよみ
)
、小唄集、薬類など、いろんなもののはいってる大きな
梱
(
こり
)
を
背負
(
せお
)
って、村から村へと
渡
(
わた
)
り
歩
(
ある
)
いていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
仮定の条件をも一度変更して来てくれと云つて白川に難題を
背負
(
せお
)
はせることは残酷な仕打とも云へる。
瘢痕
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
一時間ばかりすると、夜が
白々
(
しらじら
)
と明けていった。心も感情もない人造人間に
背負
(
せお
)
われて、どんどん
広野
(
こうや
)
を逃げていく私たちの恰好は、全くすさまじいものに見えた。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこでその大神の髮を
握
(
と
)
つてその室の屋根のたる木ごとに結いつけて、大きな巖をその室の戸口に塞いで、お妃のスセリ姫を
背負
(
せお
)
つて、その大神の寶物の
大刀
(
たち
)
弓矢
(
ゆみや
)
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
そして、達二が
支度
(
したく
)
をして包みを
背負
(
せお
)
っている間に、おっかさんは牛をうまやから
追
(
お
)
い出しました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
巨男
(
おおおとこ
)
は大きな大理石を三つもらって、それを
背負
(
せお
)
い、白鳥をその上にとまらして
帰途
(
きと
)
につきました。
巨男の話
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
海向いの村へ通う渡船は、四五人の客を乗せていたが、四角な荷物を
背負
(
せお
)
うた
草鞋脚絆
(
わらじきゃはん
)
の商人が駈けてきて飛乗ると、
頬被
(
ほおかぶ
)
りした船頭は
水棹
(
みさお
)
で岸を突いて船を
辷
(
すべ
)
らせた。
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
即ち主人は、二十圓ほどを失つて、百圓ほどの借金をおきみの身に
背負
(
せお
)
はせた勘定であつた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
亡者……と書いた紙を背中に
背負
(
せお
)
って、妙見勝三郎は神保造酒の許を訪ずれて来ているのだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そんなみちみち私の
出遇
(
であ
)
うのは、ごく
稀
(
まれ
)
には散歩中の西洋人たちもいたが、
大概
(
たいがい
)
、枯枝を
背負
(
せお
)
ってくる老人だとか
蕨
(
わらび
)
とりの帰りらしい
籃
(
かご
)
を
腕
(
うで
)
にぶらさげた娘たちばかりだった。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
付て海へ
沈
(
しづ
)
め其身は用意の
伊勢參宮
(
いせまゐり
)
の
姿
(
すがた
)
に改め彼二
品
(
しな
)
を
莚包
(
むしろづゝみ
)
として
背負
(
せお
)
ひ
柄杓
(
ひしやく
)
を持て其場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
拭き込んだ細かい
柾目
(
まさめ
)
の板が、
雲斎底
(
うんさいぞこ
)
の影を写すほどに、軽く足音を受けた時に、藤尾の背中に
背負
(
せお
)
った黒い髪はさらりと動いた。途端に椽に落ちた紺足袋が女の眼に
這入
(
はい
)
る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼
(
め
)
にもとまらぬ電光石火、ハッと身をしずめたぼく、頭の上にブルの
腕
(
うで
)
と
胸
(
むね
)
がのびてるやつを、そのままの
背負
(
せお
)
いなげ! 敵の力で敵をなげる
柔道
(
じゅうどう
)
の、これこそ術だ、みごとにきまって
小指一本の大試合
(新字新仮名)
/
山中峯太郎
(著)
車掌
(
しやしやう
)
が
節
(
ふし
)
を附けて
唄
(
うた
)
ふやうに言つたので、小池もお光も同時にハツと頭を上げて車室を見渡すと、自分たち
二人
(
ふたり
)
の
外
(
ほか
)
には、大きな風呂敷包みを
背負
(
せお
)
つた老婆が、腰を曲げてまご/\してゐるだけで
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
半日に一枚の
浴衣
(
ゆかた
)
をしたてあげる内職をしたり、あるおりは
荒物屋
(
あらものや
)
の店を出すとて、自ら買出しの荷物を
背負
(
せお
)
い、ある
宵
(
よい
)
は
吉原
(
よしわら
)
の
引手茶屋
(
ひきてぢゃや
)
に手伝いにたのまれて、台所で御酒のおかんをしていたり
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
左右の
翼
(
つばさ
)
に一本ずつ、長い羽があって垂れているのが、この
背負
(
せお
)
い
枠
(
わく
)
とすこし似ていたので、だれかがたわむれにこのような名をつけたものであるが、それも江戸になってから始まったものでなく
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
大
(
おほ
)
きなものを
背負
(
せお
)
つて
居
(
ゐ
)
るやうな
場合
(
ばあひ
)
だつたから
堪
(
たま
)
らない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
刈穂
(
かりほ
)
を
背負
(
せお
)
つた大きな火の玉
男
(
をとこ
)
がをどつてゆく。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
たはむれに母を
背負
(
せお
)
ひて
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ことし五歳で、体に相当した
襦袢
(
じゅばん
)
、
腹掛
(
はらがけ
)
に小さな
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
せお
)
い、木製の草刈鎌を持って、足柄山を踊る男の子でありました。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
たぬきは
栗
(
くり
)
がほしいものですから、しかたなしにしばを
背負
(
せお
)
って、
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
しました。
向
(
む
)
こうの山まで行くと、たぬきはふり
返
(
かえ
)
って
かちかち山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
或夏の近づいた月夜、
武
(
たけ
)
さんは荷物を
背負
(
せお
)
つたまま、ぶらぶら
行商
(
ぎやうしやう
)
から帰つて来た。すると家の近くへ来た時、何か
柔
(
やはら
)
かいものを踏みつぶした。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然し
渡船
(
わたしぶね
)
は時間の消費をいとはず重い
風呂敷包
(
ふろしきづゝ
)
みなぞ
背負
(
せお
)
つてテク/\と
市中
(
しちゆう
)
を歩いてゐる
者供
(
ものども
)
には
大
(
だい
)
なる休息を与へ
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
日
(
ひ
)
はまだほんのりと
明
(
あか
)
るかつたので
勘次
(
かんじ
)
はそつちこつちと
空
(
から
)
な
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
せお
)
つた
儘
(
まゝ
)
歩
(
ある
)
いた。
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
れでも
良心
(
りやうしん
)
の
苛責
(
かしやく
)
に
對
(
たい
)
して
編笠
(
あみがさ
)
で
其
(
そ
)
の
顏
(
かほ
)
を
隔
(
へだ
)
てた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
往来
(
おうらい
)
を
歩
(
ある
)
いていると、
日
(
ひ
)
ごろ、
顔
(
かお
)
を
知
(
し
)
っている、
村
(
むら
)
に
住
(
す
)
む
若夫婦
(
わかふうふ
)
が
旅
(
たび
)
じたくをしてきかかるのに
出
(
で
)
あいました。
男
(
おとこ
)
は、なにか
大
(
おお
)
きな
荷
(
に
)
を
背負
(
せお
)
っています。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
が、世界の美人を一人で
背負
(
せお
)
って立ったツモリの美貌自慢の夫人が
択
(
よ
)
りに択って
面胞
(
にきび
)
だらけの
不男
(
ぶおとこ
)
のYを対手に恋の綱渡りをしようとは誰が想像しよう。
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
反対派の面々にまんまと
背負
(
せお
)
い投げを食わされたかたちとなった自己の
忿懣
(
ふんまん
)
よりは、それ程までにしなければ
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いうまでもなく、
祝儀
(
しゅうぎ
)
や
酒手
(
さかて
)
の
多寡
(
たか
)
ではなかった。
当時
(
とうじ
)
江戸女
(
えどおんな
)
の
人気
(
にんき
)
を
一人
(
ひとり
)
で
背負
(
せお
)
ってるような、
笠森
(
かさもり
)
おせんを
乗
(
の
)
せた
嬉
(
うれ
)
しさは、
駕籠屋仲間
(
かごやなかま
)
の
誉
(
ほま
)
れでもあろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
路
(
みち
)
の
角
(
かど
)
に来ると、大きな包みを
背負
(
せお
)
って、古びた紺の
脚絆
(
きゃはん
)
に、
埃
(
ほこり
)
で白くなった
草鞋
(
わらじ
)
をはいて、さもつかれはてたというふうの旅人が、ひょっくり向こうの路から出て来て
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「あのね、張がほんとうに心配していることがあるんだよ。二人が自動車旅行に出て行くと二日とたたないうちに、君たちはたいへんな苦労を
背負
(
せお
)
いこむことになるんだってよ」
火星探険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「有難てえ。それぢや突出して下さるか、親分、やくざ者が三千五百石の大旗本を
背負
(
せお
)
つて行きア本望だ。三尺高けえ木の上から上總房州を眺めて、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
を語つて見せるぜ、親分」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
峠を下り切ったところに
架
(
かか
)
っている白い橋の上に、小さな男の子が一人、
鞄
(
かばん
)
を
背負
(
せお
)
ったまま、しょんぼりと立っていた。私の連れ立っている子供たちがその男の子に同時に声をかけた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
“背負”で始まる語句
背負上
背負揚
背負子
背負籠
背負梯子
背負込
背負投
背負商
背負紐
背負引