“莚包”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしろづつみ25.0%
こもづつ25.0%
こもづつみ25.0%
むしろづゝみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暑いを吸うていたかわらすな鬼魅きみ悪くほかほかしていた。その時莚包むしろづつみ焼明たいまつを持って背の高い男が、を持った角顔の男のほうを見て
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
半蔵は大小二の旅の荷物を引きまとめ、そのうち一つは琉球りゅうきゅう莚包こもづつみにして、同行の庄屋たちと共に馬荷に付き添いながら板橋経由で木曾街道の方面に向かった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
よく三吉も洗濯物をかかえて訪ねて行くと、盲目縞めくらじまの前垂を掛けた宗蔵がニコニコして出て来て、莚包こもづつみの荷物の置いてある店の横で、互に蔵の壁に倚凭よりかかりながら、少年らしい言葉を取換とりかわした。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
付て海へしづめ其身は用意の伊勢參宮いせまゐり姿すがたに改め彼二しな莚包むしろづゝみとして背負せお柄杓ひしやくを持て其場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)