“行商”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょうしょう47.6%
ぎやうしやう19.0%
あきない14.3%
かうしやう4.8%
あきんど4.8%
ぎやうせふ4.8%
こうしょう4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに、子供こどもどうしのあいだでは同情どうじょうがあって、行商ぎょうしょうると、鉛筆えんぴつや、かみなどを学校がっこう生徒せいとってくれます。ありがたいことです。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは唯はた目には石鹸せつけん歯磨はみがきを売る行商ぎやうしやうだつた。しかし武さんはめしさへ食へれば、滅多めつたに荷を背負せおつて出かけたことはなかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「見るところ、旅摺たびずれした面構つらがまえ、行商あきないも今日やきのうのことではあるまい。およそ侍屋敷などで、針など売れるものか否か、心得ておる筈」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三井物産の大阪支店で棉花部長を勤めてゐる児玉一造氏が、まだ滋賀の商業学校にゐた頃、ある時実習のため彦根地方へ行商かうしやうに出掛けて往つた事があつた。
あるいは浜づたいに往通ゆきかよ行商あきんどを見るばかり、都人士とじんしらしい者の姿を見るのはまれなのである。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
拭掃除ふきさうじ面倒也めんどうなり、お茶拵ちやごしらへも面倒也めんどうなり内職婦人ないしよくふじんの時をおしむこと、金をおしむよりもはなはだしくそろ煮染にしめ行商ぎやうせふはこれがためおこりて、中々なか/\繁昌はんじやうと聞きおよ申候まうしそろ文明的ぶんめいてきそろ(二十日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
とめやのきぬやは早速立ン坊を連れて良人おっとに引合わせ、翌日から車をかせて行商こうしょうに出したが、立ン坊君正直に働いて双方喜んで居る云々。此話は非常に旧主人夫婦を悦ばした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)