“申候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうしそうろう29.4%
まをしさふらふ17.6%
まをしそろ11.8%
もうしそろ11.8%
まうしそろ5.9%
まうしさふらふ5.9%
まうじそろ5.9%
まをしさふら5.9%
もうしそうら5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「道雄は最後の息を引取る間際まで、父の名も母の名も呼ばず、ただあなた様の御手紙を抱きしめ、あなた様のお名前のみ呼び続け申候(もうしそうろう)」
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
世に生業(なりはひ)も数多く候に、優き優き御心根にもふさはしからぬ然(さ)やうの道に御入(おんい)り被成候(なされさふらふ)までに、世間は鬼々(おにおに)しく御前様(おんまへさま)を苦め申候(まをしさふらふ)か。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
停車場(ていしやぢやう)、ホテル、舞踏場(ぶたうぢやう)、如何なる所にてもよし、かの燦爛たる燈火の光明世界を見ざる時は寂寥(せきれう)に堪へず、悲哀に堪へず、恰(あたか)も生存(せいぞん)より隔離されたるが如き絶望を感じ申候(まをしそろ)。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おれは早速辞表を書こうと思ったが、何と書いていいか分らないから、私儀(わたくしぎ)都合有之(これあり)辞職の上東京へ帰り申候(もうしそろ)につき左様御承知被下度候(さようごしょうちくだされたくそろ)以上とかいて校長宛(あて)にして郵便で出した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見識(けんしき)と迂闊(うくわつ)は同根也(どうこんなり)、源平(げんぺい)の桃也(もゝなり)馬鹿(ばか)のする事なり。文明(ぶんめい)は銭(ぜに)のかゝらぬもの、腹のふくるゝものを求めて止(や)まざる事と相見(あひみ)え申候(まうしそろ)。(十四日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
今度は此方(こつち)も意地になつて、菓子折で作つた札に、「X—新聞固く御断り申候(まうしさふらふ)」と油絵具で認(したゝ)め、それを釘(くぎ)づけにした。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
けふ此頃(このごろ)の酉(とり)の市(まち)に参(まゐ)りて、エンギを申候(まうじそろ)ものにこの意義(いぎ)ありや、この愛敬(あいきやう)ありや。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
さまざまに諦(あきら)め申候(まをしさふら)へども、此の一事は迚(とて)も思絶ち難く候へば、私(わたくし)相果(あひは)て候迄(さふらふまで)には是非々々一度、如何に致候ても推(お)して御目(おんめ)もじ相願ひ可申(まをすべく)と、此頃は唯其事(ただそのこと)のみ一心に考居(かんがへを)り申候(まをしさふらふ)。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
選抜の比例を申候(もうしそうら)はんに十分の一以上の比例を取り候は格堂(かくどう)寒楼(かんろう)ら諸氏の作に候。その他は百分の一に当らざる者すら有之(これあり)候。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)