“相見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいまみ39.5%
あひみ21.1%
あいみ10.5%
しょうけん10.5%
あいま2.6%
あいまみえ2.6%
あひまみ2.6%
あひみえ2.6%
しやうけん2.6%
そうけん2.6%
まみ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久方ぶりに相見あいまみえる餅菓子、どら焼・ようかん・金つばの類が硝子ガラス器のうえにほとんど宗教的尊崇をもってうやうやしく安置してある。
見識けんしき迂闊うくわつ同根也どうこんなり源平げんぺい桃也もゝなり馬鹿ばかのする事なり。文明ぶんめいぜにのかゝらぬもの、腹のふくるゝものを求めてまざる事と相見あひみ申候まうしそろ。(十四日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
こうして、たがいにうたものは、また永久えいきゅうわかれてしまいました。いつまた、おじいさんと利助りすけのさかずきとまごとが、相見あいみるときがあるでありましょうか。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
老師ろうし相見しょうけんになるそうでございますから、御都合がよろしければ参りましょう」と云って、丁寧ていねいに敷居の上にひざを突いた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其時分幕府の基礎が大分だいぶ怪しくなつて來たので、木城氏や小栗氏の考へでは、遠からぬうちに江戸と京都と干戈相見あいまみゆる時が來るであらう、愈々いよ/\うなつたら仙臺せんだい會津あいづ庄内しようないと東北の同盟を結んで
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
ああ過ぎつる日共に楽しく語り笑いし友、永久相見あいまみえるのしおがないと思うと淋しさの念が鋭く胸を打って来る。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
父も継母はゝも寺へお詣りに行つて居た留守の間に、私は小さな風呂敷包を一つ抱へて、干魚ひうをを積んで加賀の金石かないはまで行く小さな漁舟れふぶねの一隅に身を寄せて、また再び相見あひまみえようとの予想もなく
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
年頃としごろ廿一二の女惣身そうしん打疵うちきずおほくしてころし候樣子に相見申候尤も衣類いるゐ紬縞小袖つむぎじまこそで二枚を着し黒純子くろどんすりう模樣もやう織出おりだしの丸おびしめ面部めんぶまゆひだりの方にふるきずあと相見あひみえ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
老師らうし相見しやうけんになるさうで御座ございますから、御都合ごつがふよろしければまゐりませう」とつて、丁寧ていねい敷居しきゐうへひざいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼らの二つの手が相触れた神秘な瞬間に、はやその二つは蝋着ろうちゃくしてしまった。それら二つの魂が相見まみえた時、両者は互いに求め合っていたものであることを感じて、互いに堅く抱き合ってしまった。