“生存”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぞん25.0%
いきながら21.9%
ながら15.6%
せいそん9.4%
いき9.4%
いきなが9.4%
ながらえ3.1%
ながらへ3.1%
なが3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれしばらすき煙草たばこ屈託くつたくしてたがやうやあたゝかけたので、まれ生存せいぞんして往年わうねん朋輩ほうばい近所きんじよへの義理ぎりかた/″\かほつもりそとた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それだのに人猿と相伴なってボルネオの奥地に棲息し二十世紀の今日まで生存いきながらえていようとは正に世界の驚異である。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
他人ひとはとまれおまへさまばかりはたかこゝろ御存ごぞんじとおもふたはそらだのめかなさけないおことばまへさまとえんきれて生存ながらへるわたし思召おぼしめすかうらみを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
驚ろかんとしてここにあつまる者は皆当世的の男と女である。ただあっと云って、当世的に生存せいそんの自覚を強くするためである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何だつて價値のない生命にしがみつかうと藻掻くのだらう? ロチスータ氏がまだ生存いきてゐるのを知り、または信じてゐるから。
そして私は幸いにして今日まで生存いきながらえて、この書に書いてあることに多くたがわずして私の生涯を送ってきたことを神に感謝します。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
辛い人の世の生存ながらえに敗れたものは、はとのような処女の、繊弱かよわい足の下にさえも蹂み躙られなければならないのか。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
二十ねん生存ながらへるかれぬが、朝夕あさゆふ世界無比せかいむひ海底戰鬪艇かいていせんとうてい目前もくぜんながめつゝも、つひには、この絶島ぜつたうおにとならねばならぬのである。
「拙者も浪人にござりまする。……人を率いた経験もあるもの。……が、今は自信を失い、生きる気消耗いたしました。生存ながらえて恥をかかんより、いっそ死してと存じまして。……」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)