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直
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ぢ
ふりがな文庫
“
直
(
ぢ
)” の例文
そして面倒臭さうに顏をしかめてこちらをじツとながめてゐたが、「今下の人が、もう
直
(
ぢ
)
きお晝だと云うてたのに——なんにも無いよ」
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
落葉や
鷄
(
とり
)
の糞で汚れた小庭へ下りて久し振りで築山へも登つたが、昔の庭下駄は歩きつけない足にも重くつて、
直
(
ぢ
)
きに息苦しくなつた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
選名術の先生に私のことを見て貰うた
序
(
ついで
)
に聞いてやつたら、福島福造といふ名と四十四といふ年を言うただけで、先生は
直
(
ぢ
)
きに
鱧の皮
(新字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「坊ちやん、待つてらつしやいましよ。今
直
(
ぢ
)
きこれを洗つて了ひますからね。あのさつきの人形のお相撲はどうなさいまして?」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
其鞄の中に
直
(
ぢ
)
かにごろ/\と入れてある櫛や簪や笄や鬢附などを取り出して、斯んな髪結道具を入れて置く
疊紙
(
たたう
)
を一枚張らうと思ひ立つた。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
この
直
(
ぢ
)
き下の所には、帯のやうな靄が掛かつてゐますが、その靄の向うを御覧になると海が広く見えてゐるのでございます。
うづしほ
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
俺あ
直
(
ぢ
)
き見分けらあ。機関兵は
痩
(
や
)
せて色が
蒼白
(
あをじろ
)
いや。水兵はまる/\と
肥
(
ふと
)
つて色が黒いや。
何故
(
なぜ
)
つてよ、機関兵は石炭のこなほこりや、油煙を
ある職工の手記
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
或る夜には、うとうと眠つて居て、ふと目が覚めると、
直
(
ぢ
)
き一町ほどのかみにある村の小学校から、朗らかなオルガンの音が聞え出して来た。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
到頭
(
とう/\
)
、
其中
(
そのうち
)
でも
權勢家
(
けんせいか
)
の
一人
(
ひとり
)
らしく
見
(
み
)
えた
鼠
(
ねずみ
)
が、『
坐
(
すわ
)
り
給
(
たま
)
へ
諸君
(
しよくん
)
、まァ
聞
(
き
)
き
給
(
たま
)
へ、
僕
(
ぼく
)
が
直
(
ぢ
)
きにそれの
乾
(
かわ
)
くやうにして
見
(
み
)
せる!』と
呶鳴
(
どな
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『やア、
僕
(
ぼく
)
は
今
(
いま
)
、フアーマーをして
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
だ。まア
上
(
あが
)
り
給
(
たま
)
へ。
直
(
ぢ
)
き
足
(
あし
)
を
洗
(
あら
)
ふ。
離座敷
(
はなれざしき
)
は
見晴
(
みはら
)
しが
好
(
い
)
いから』と
客
(
きやく
)
を
好
(
この
)
む。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
陽氣
(
やうき
)
の
加減
(
かげん
)
か、よひまどひをして、
直
(
ぢ
)
き
町内
(
ちやうない
)
の
大銀杏
(
おほいてふ
)
、ポプラの
古樹
(
ふるき
)
などで
鳴
(
な
)
く
事
(
こと
)
があると、
梟
(
ふくろ
)
だよ、あゝ
可恐
(
こは
)
い。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「親の半兵衞はいよ/\お吉と福松を、一緒にする氣だつたやうで、容易にウンと言はないお吉に、本人の福松が
直
(
ぢ
)
かに逢つて見る氣になつたんでせう」
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
俺
(
おら
)
は
直
(
ぢ
)
きこの
附近
(
あたり
)
に住まふものぢや。われら家に
往
(
い
)
て持つて来るものがおぢやるわ。
少時
(
しばし
)
がほどここに待たれよ。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
「学校の庶務課へおいでになれば、さういふ事はすつかり教へてくれます。早稲田の終点から
直
(
ぢ
)
きです。」
姉弟と新聞配達
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
「
家
(
うち
)
へは来ませんがね、この
先
(
さき
)
の
杵屋
(
きねや
)
さんにや毎日
通
(
かよ
)
つてますよ。もう
直
(
ぢ
)
き
葭町
(
よしちやう
)
へ出るんだつて
云
(
い
)
ひますがね………。」とお
豊
(
とよ
)
は
何
(
なに
)
か考へるらしく
語
(
ことば
)
を切つた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
昼は
則
(
すなは
)
ち日光を
懼
(
おそ
)
れ、又人
及
(
および
)
諸の強鳥を恐る。心
暫
(
しば
)
らくも安らかなることなし。これは流転の中の、つらい模様をわれらにわかるやう、
直
(
ぢ
)
かに申されたのぢゃ。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
白樺、
白楊
(
はくやう
)
、楡、
山楂子
(
さんざし
)
、
檞
(
かし
)
などの木が、やつと芽を吹いたばかりである。楡の木の
背後
(
うしろ
)
には黒樺の花が満開してゐる。ルスチニア鳥が
直
(
ぢ
)
き側で一羽啼いてゐる。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
『それはさうで
御座
(
ござ
)
いますが、
最早
(
もう
)
直
(
ぢ
)
きお帰りになりませうから。』と
房
(
ふさ
)
は
飽
(
あ
)
くまで止めやうとした。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
が、この親子の
間柄
(
あひだ
)
といふものは、祖父が余り過度に愛した
故
(
せゐ
)
でもあらうが、それは驚くばかり
冷
(
ひやゝ
)
かで、何かと言つては、
直
(
ぢ
)
き親子で衝突して、
撲
(
なぐ
)
り合ひを始める。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
それはこの郷里の大地から
直
(
ぢ
)
かに湧いてくるやうに、生き生きわたしの鼓膜を刺㦸した。わたしは微笑して引きさがり、雜沓のなかを掻きわけて妻のゐる方に戻つた。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
「もう
直
(
ぢ
)
きだ。よつ
程
(
ぽど
)
前
(
まへ
)
にE
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
つたからな‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
眠
(
ねむ
)
たさを
堪
(
こら
)
へながら
生返事
(
なまへんじ
)
をした。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
腮
(
あご
)
の骨の痩せこけた、頸筋の小供の樣に細い顏と頭を、上の方で組んだ兩肱の中に埋め込んで
直
(
ぢ
)
かな疊の上に寢轉んでゐる義男の姿がこの時のみのるの胸に浮んでゐた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
「赤いお部屋で泣いたので、
患
(
わる
)
くなつたと思ひますわ。でもきつと
直
(
ぢ
)
きよくなつてよ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
不図すると俺の来る
直
(
ぢ
)
き前まで……或は其時既に話が決つて了つて、恰度其処へ俺が入つたのぢやないか知ら。と、上島にも長野にも硯箱があるのに、俺ンのを使つたのは誰であらう。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
姉
(
ねえ
)
さんと
呼
(
よ
)
ばるれば三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
は
弟
(
おとゝ
)
のやうに
可愛
(
かあゆ
)
く、
此處
(
こゝ
)
へ
此處
(
こゝ
)
へと
呼
(
よ
)
んで
背
(
せ
)
を
撫
(
な
)
で
顏
(
かほ
)
を
覗
(
のぞ
)
いて、さぞ
父
(
とゝ
)
さんが
病氣
(
びやうき
)
で
淋
(
さび
)
しく
愁
(
つ
)
らかろ、お
正月
(
せうぐわつ
)
も
直
(
ぢ
)
きに
來
(
く
)
れば
姉
(
あね
)
が
何
(
なん
)
ぞ
買
(
か
)
つて
上
(
あ
)
げますぞえ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫人はそれを見ると、
直
(
ぢ
)
きに飛んで出て来て、
四辺
(
あたり
)
に馬子が居ないのを見ると
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何方
(
どつち
)
へ
行
(
い
)
つても
最
(
も
)
う
造作
(
ざうさ
)
ア
有
(
あ
)
りません、
直
(
ぢ
)
きですよ。岩「それでも
極楽
(
ごくらく
)
は十
萬
(
まん
)
億土
(
おくど
)
だと
云
(
い
)
ふぢやアないか。重「
其処
(
そこ
)
に
停車場
(
ステンシヨン
)
が
有
(
あ
)
りますから、
汽車
(
きしや
)
に乗れば、すうツと
直
(
ぢ
)
きに
行
(
い
)
かれますよ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
開きつ「
婦人
(
をんな
)
なんてものは、
極
(
ご
)
く思想の浅薄で、感情の
脆弱
(
ぜいじやく
)
なものだからナ、少こし気概でもあつて、貧乏して居る独身者でも見ると、
直
(
ぢ
)
きに同情を寄せるんだ、実にクダらんものだからナ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
ステーションを幾つか通越したが、長いこと停車してゐた処もあるし、
直
(
ぢ
)
き発車した処もある。其中に日が暮れて、技師の
情
(
なさ
)
けで物を食はされたから、ミハイロは丁寧に辞儀をして礼を言つた。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
「よろし/\、もう
直
(
ぢ
)
きやよつて。」
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
「お
駒
(
こ
)
ちやんに言うてるんやない、旦那に言うてるんや。
直
(
ぢ
)
きに口出すんやなア、お前は。」と定吉はプリ/\した。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
直
(
ぢ
)
き
其處
(
そこ
)
で。
最
(
も
)
う
其處
(
そこ
)
へ
參
(
まゐ
)
りますわ、
坂
(
さか
)
の
下
(
した
)
です。……
今
(
いま
)
しがた
貴方
(
あなた
)
にお
目
(
め
)
に
掛
(
かゝ
)
ります、
一寸
(
ちよつと
)
前
(
さき
)
。
何
(
なん
)
ですか、フツと
打棄
(
うつちや
)
つて
置
(
お
)
けない
氣
(
き
)
がしましたから。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「もう
直
(
ぢ
)
き退院が出來るが、大將は遊んでばかりをつて、僕にまかせ切りで困る。今、
釧路
(
くしろ
)
へ行つてるが、あすぐらゐここへ來る筈だ、——會ひ給へ。」
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
が
直
(
ぢ
)
きにそれは
坊
(
ぼツ
)
ちやんに
云
(
い
)
つたので、
自分
(
じぶん
)
に
云
(
い
)
はれたのではないと
知
(
し
)
つて、
元氣
(
げんき
)
づき
又
(
また
)
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
しました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「それに酒屋の主人のはなしでは近頃は道路もよくなったし荷馬車も通るのでどこの家でもみんな町から
直
(
ぢ
)
かに買ふからこっちはだんだん商売がすたれると云ひました。」
税務署長の冒険
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「どうもお母さまがお弱いせゐかして、この小さいのがいつもどこかこゝかお悪いのでね。
一
(
ひ
)
ところなぞは少し物を召し上ると
直
(
ぢ
)
きもどしてお了ひなすつたものですよ。」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
と
少時
(
しばし
)
途絶えて、「でも、……大方水は
撒
(
ま
)
いたやうだで、もう
直
(
ぢ
)
き帰つて来るでごわしやう」
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
京都を歩いて居ると無用のものが多く、だだ
廣
(
ぴろ
)
くて
直
(
ぢ
)
きに
可厭
(
いや
)
になるが、大阪に至つては街區のどの一角を仕切り取つても活溌な
生活
(
ラ・ヰイ
)
の斷片を掴む事が出來るやうに感ぜられる。
京阪聞見録
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
が——
既
(
も
)
う
直
(
ぢ
)
きに
其處
(
そこ
)
は
人
(
ひと
)
の
屋敷内
(
やしきうち
)
にでもなつて、
垣
(
かき
)
から
覗
(
のぞ
)
く
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
なくなるだらう。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
夕凉
(
ゆふすゞみ
)
に
出掛
(
でか
)
ける
賑
(
にぎや
)
かな
人出
(
ひとで
)
の中にお
糸
(
いと
)
はふいと
立止
(
たちどま
)
つて、
並
(
なら
)
んで歩く
長吉
(
ちやうきち
)
の
袖
(
そで
)
を引き、「
長
(
ちやう
)
さん、あたいも
直
(
ぢ
)
きあんな
扮装
(
なり
)
するんだねえ。
絽縮緬
(
ろちりめん
)
だねきつと、あの
羽織
(
はおり
)
………。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
『
最早
(
もう
)
直
(
ぢ
)
き
奥様
(
おくさん
)
がお
帰宅
(
かへ
)
りになりませう。』と
房
(
ふさ
)
は驚いて
止
(
と
)
めるやうに言つた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
木版本
(
もくはんぼん
)
で、おほきな字の本文の間に、また
割註
(
わりちゆう
)
が澤山してあるが、薄ツぺらなのだから、
直
(
ぢ
)
き讀めた。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
『
菌
(
きのこ
)
のさ』と
芋蟲
(
いもむし
)
は、
恰
(
あだか
)
も
愛
(
あい
)
ちやんに
問
(
と
)
はれたかの
如
(
ごと
)
く
聲高
(
こわだか
)
に
云
(
い
)
つて、
直
(
ぢ
)
きに
見
(
み
)
えなくなりました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
兩親
(
りやうしん
)
や
兄
(
あに
)
の
意見
(
いけん
)
などは、
蘆
(
あし
)
を
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
ほども
身
(
み
)
に
染
(
し
)
みないで、
朋輩
(
ほうばい
)
同士
(
どうし
)
には、
何事
(
なにごと
)
にも、
直
(
ぢ
)
きに
其
(
そ
)
の、
己
(
おれ
)
が
己
(
おれ
)
ががついて
𢌞
(
まは
)
つて、あゝ、
世
(
よ
)
が
世
(
よ
)
ならばな、と
口癖
(
くちぐせ
)
のやうに
云
(
い
)
ふ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此方
(
こつち
)
へ來やはつてから、何んぼにもならん
中
(
うち
)
や、そいでも三四年してからやつたかなア、
孃
(
とう
)
やんが生れて
直
(
ぢ
)
き死にやはつて、奧さんが墓參りに行きやはると、何んでも寒い時で
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
『いや、
其所
(
そこ
)
は
駄目
(
だめ
)
で、
貝層
(
かいそう
)
は
直
(
ぢ
)
きに
盡
(
つ
)
きて
了
(
しま
)
うです』と
幻翁
(
げんおう
)
はいふ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
しづかな
直
(
ぢ
)
かの兄が
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
黒川もちよツと挨拶に出たが、今夜出張に出る準備があるからと斷わつて、
直
(
ぢ
)
き引ツ込んでしまつた。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
えゝ……
遠
(
とほ
)
くへも
行
(
ゆ
)
かないで、——
藥
(
くすり
)
を
買
(
か
)
はなかつた
仇
(
あだ
)
をしに——
待受
(
まちう
)
けてでも
居
(
ゐ
)
たのでせう……
直
(
ぢ
)
き
二丁目
(
にちやうめ
)
の
中程
(
なかほど
)
から、
然
(
さ
)
うやつて
提灯
(
ちやうちん
)
が
見
(
み
)
え
出
(
だ
)
したさうですが、
主人
(
あるじ
)
かつて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あんた、まア一つおあがりやす。
直
(
ぢ
)
ツきに戻つて來やはりますさかい。」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
“直”の意味
《名詞》
(じき)
(じか)
(あたい/あたえ 歴史的仮名遣い:あたひ/あたへ)古代日本において、県主等に与えられた姓。
(すぐ)将棋の棋譜での用語で、駒をまっすぐ前に進めること。
《形容動詞》
(じき)短い期間のうちに、すぐにと言うわけではないが、そうなるまでに大きな変化はなく。
(出典:Wiktionary)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“直”を含む語句
正直
直接
直下
素直
真直
直道
直立
驀直
強直
直衣
眞直
立直
硬直
直角
御直
直後
直面
宿直
直々
直截
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