“葭町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしちょう88.2%
よしちやう11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
垂れを鳴らして、その駕が、葭町よしちょうの辻を斜めに切ると、すぐまた、辻燈籠と芽柳の間に、ひょいと、姿を見せた十八、九の若い武士が
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葭町よしちょうの「つぼ半」という待合の女将おかみで、名前は福田きぬ、年は三十そこそこの、どう見たって玄人くろうとあがりのシャンとした中年増なんです……
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
いよ/\御神燈ごしんとうのつゞいた葭町よしちやう路地口ろぢぐちへ来た時、長吉ちやうきちはもうれ以上果敢はかないとか悲しいとか思ふ元気さへなくなつて、だぼんやり
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
萬事ばんじが金銭上の義理ばかりでなくて相方さうはうの好意から自然とおいと葭町よしちやうくやうにれがひるともなくきまつてたのである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)