“宿直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とのい86.1%
とのゐ5.9%
しゅくちょく5.9%
とまり2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵部卿ひょうぶきょうの宮は時が時であったから苦しくお思いになって、桐壺きりつぼ宿直とのい所へおいでになり、手紙を書いて宇治へお送りになったあとも
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
道人だうじんいはく、きみつねくわん宿直とのゐあたりては、奧方おくがたかならうまつてでらるゝなり。きみさらりたまふまじ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
からだのことだけでいうと、大あたまの男でしたが、これが、ちょうどその晩、宿直しゅくちょくに当っていました。雨もざんざん降っていました。
昨夕ゆうべ宿直とまりでね。なに自分の分だけなら月に三度か四度よどで済むんだけれども、ひとに頼まれるもんだからね。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)