うづしほうずしお
二人で丁度一番高い岩山の巓まで登つた。老人は数分間は余り草臥れて物を云ふことが出来なかつた。 とう/\かう云ひ出した。 「まだ余り古い事ではございません。わたくしは不断倅共の中の一番若い奴を連れて、この道を通つて、平気でこの岩端まで出たもの …
作品に特徴的な語句
おほよそ 前方まへかた 漁場れふば ごん しも しやが 仮令たとひ から こぼ もつとも くは をか 強気がうぎ フイイト ねむ かく 諾威ノルエイ 障礙しやうがい 岩端いははた 旋渦せんくわ はび 容易やさ 国境くにざかひ 周囲まはり うを へり さから 為合しあは 盤渦はんくわ 眩暈めまひ 漏斗じやうご あぎと たん ふる むら 可笑をか いなづま つと 鯨魚げいぎよ 就中なかんづく くわん 山気やまぎ いたゞき 鋸歯きよし かみ 憤怒ふんど 所以ゆゑん 一際ひときは 草臥くたび 背後うしろ 一夜ひとよ 面柁おもかぢ 雷霆らいてい 走板はしりいた かぶ 黄金こがね かな ことば くだ 一言ひとこと 光沢つや はげ 取柁とりかぢ のど 和蘭オランダ マイル ほか 大約おほよそ 忽然こつぜん 稜立かどだ めぐ 暴風あらし 松栢しようはく ほばしら 欹立そばだ 為事しごと 為始しはじ 生創なまきず 瘢痕はんこん まぶた つぶ 示指ひとさしゆび