“檞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしわ39.3%
かし35.7%
かしは17.9%
くぬぎ3.6%
ミスルトー3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
英国やドイツには、寺院の古かしわ、老水松いちのきをことごとく謄記して保護を励行しおるに、わが邦には伐木の励行とは驚くの外なし。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
色の青い娘は、着てゐる薄い茶色のジヤケツを、分厚に出来た、黒いかしの木のベンチの、一番暗い隅に押し付けるやうにして坐つてゐる。
駆落 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
當分はかしはの林が迎へて送る。追々大豆畑が現はれる。十勝は豆の國である。旭川平原や札幌深川間の汽車の窓から見る樣な水田は、まだ十勝に少ない。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
それはくぬぎからを踏んだので、踏まれた殻は平らにへし潰された。疵をするまでもないものであつた。彼はちつと舌打をして、忌々しさうにそれを拾つて抛りつけた。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
かつて虎が人を侵すをプレ神ミスルトー寄生の枝もて追い払うた、爾後じご虎はプレ神の敵となり檞寄生を滅ぼさんとすると蛇これに加勢した。犀鳥ライノセラス・バードは神方で蛇の頸をくわえ持ち行くところへプレ神が来る。