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留
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とま
ふりがな文庫
“
留
(
とま
)” の例文
爺さんはこんな事を云つて、頻りに女を慰めて居た。やがて汽車が
留
(
とま
)
つたら、では御大事にと、女に挨拶をして元気よく
出
(
で
)
て行つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
それ
)
が
大雪
(
おほゆき
)
のために
進行
(
しんかう
)
が
續
(
つゞ
)
けられなくなつて、
晩方
(
ばんがた
)
武生驛
(
たけふえき
)
(
越前
(
ゑちぜん
)
)へ
留
(
とま
)
つたのです。
強
(
し
)
ひて
一町場
(
ひとちやうば
)
ぐらゐは
前進
(
ぜんしん
)
出來
(
でき
)
ない
事
(
こと
)
はない。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その花の下に新しい木の箱を置いて、中に
鰯
(
いわし
)
の鱗の青々と光って居るのが眼に
留
(
とま
)
った。早春の日の下の白い梅の花と、鰯の背の青い光。
鰯
(新字新仮名)
/
岩本素白
(著)
「
留
(
とま
)
つとつちやいかん。
用
(
よう
)
のない
者
(
もの
)
はずんずん
前進
(
ぜんしん
)
する‥‥」と、
騷
(
さわ
)
ぎの
最中
(
さいちう
)
に
小隊長
(
せうたいちやう
)
の
大島少尉
(
おほしませうゐ
)
ががみがみした
聲
(
こゑ
)
で
呶鳴
(
どな
)
つた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
本郷三丁目で
留
(
とま
)
ると、下車する人々のために長い間
手間
(
てま
)
どつた。私は人に押され押され、車掌台に立つて往来を
眺
(
なが
)
めてゐた。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
▼ もっと見る
その事よりもあなたの客観写生ということについてお書きになったことに私の注意は
留
(
とま
)
りました。その事について一言してみたいと思います。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
偶
(
たま
)
に時計が九時で
留
(
とま
)
つてゐるとか、愛国婦人会の幹事の鼻がぺたんこであるとかすると、女史は直ぐ苦り切つた顔をして
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と云って、羽田の悪酒を詰めるでもありませんから、船中では
有
(
あり
)
の
実
(
み
)
でも
噛
(
かじ
)
りましょう。食いさしを川の中へ捨てると、
蝕歯
(
むしば
)
の痛みが
留
(
とま
)
る
呪法
(
まじない
)
でね
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
アンドレイ、エヒミチは
聞
(
き
)
いてはいたが、
耳
(
みみ
)
にも
留
(
とま
)
らぬ
風
(
ふう
)
で、
何
(
なに
)
かを
考
(
かんが
)
えながら、ビールをチビリチビリと
呑
(
の
)
んでいる。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「田舎の中学校へ行けば四十円取れるんだが、母校の為めさ。仕方がない。それにこゝに踏み
留
(
とま
)
っていれば、西洋人と接触するから、勉強になる」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ラサ府に
留
(
とま
)
って居っても必ずその祈祷会に出なければならんという事はないですけれども、まあ大抵出ない者は少ない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
十二時頃に
留
(
とま
)
つた駅で錠を
下
(
おろ
)
してあつた戸が外から長い鍵で
開
(
あ
)
けられた
響
(
ひゞき
)
を耳元で聞いて私は驚いて起き上つた。支那の国境へ来たのであるらしい。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
蠅は車体の屋根の上から、馭者の垂れ下った半白の頭に飛び移り、それから、濡れた馬の背中に
留
(
とま
)
って汗を
舐
(
な
)
めた。
蠅
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
月末にいたれば目にも
留
(
とま
)
るほどに
昨日今日
(
きのふけふ
)
と雪の丈け低くなり、もはや雪も
降
(
ふる
)
まじと雪
囲
(
かこひ
)
もこゝかしこ取のけ、家のほとり
庭
(
には
)
などの雪をも
掘
(
ほり
)
すつるに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼様
(
かよう
)
な事に相成りまして、誠に何うもお目に
留
(
とま
)
り恐れ入りますが、どうか御尊父様へも武田様にも
内々
(
ない/\
)
に願います
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なるべく混血児の
出没
(
しゅつぼつ
)
しそうなところはないかと思ったので、
秋晴
(
あきばれ
)
の停留場の前に立っている土地の名所案内をズラリと眺めまわしたが、そこで目に
留
(
とま
)
ったのは
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私が
些
(
ちッ
)
とも邪魔な事はないといって止めたけれど、最う斯うなっては
留
(
とま
)
らない、雪江さんは出て行って了う。松も出て
行
(
い
)
く。私一人になって了った。詰らない……
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
棠軒が屡森枳園の留守を顧みたこと(一月五日、七日、八日)等がわたくしの目に
留
(
とま
)
つたのみである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
お通は
双手
(
もろて
)
に顔を隠して、絶望的にうな垂れるのでした。切られたばかりの髪の毛は、紐にも
櫛
(
くし
)
にも
留
(
とま
)
らず、額へザクリとかかるのを、もう払い上げようともしません。
銭形平次捕物控:241 人違い殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ずっと上流に
投棄
(
なげす
)
てられたのが、流れ流れて、水門を越して、滝壺に
留
(
とま
)
っていたのか、諸説まちまちであったが、大滝附近に人殺しなど行われた様子のない所を見ると
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
烏が
仰山
(
ぎやうさん
)
来た。寺の屋根へ
留
(
とま
)
つたは。はれ屋根が青うく光つてきた。海のやうに光つて来たわ。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
此時
(
このとき
)
忽
(
たちま
)
ち
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
に
留
(
とま
)
つたのは
此
(
この
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
洞中造船所
(
どうちゆうざうせんじよ
)
の
中央
(
ちうわう
)
に
位
(
くらゐ
)
して、
凹凸
(
おうとつ
)
の
岩
(
いわ
)
の
形
(
かたち
)
が
自然
(
しぜん
)
に
船臺
(
せんだい
)
をなしたる
處
(
ところ
)
、
其處
(
そこ
)
に
今
(
いま
)
や
工事中
(
こうじちゆう
)
の、
一種
(
いつしゆ
)
異樣
(
ゐやう
)
の
船體
(
せんたい
)
が
認
(
みと
)
められたのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
わが宿の竹の林に、夕あかりかがよふ見れば、その竹の
湿
(
しめ
)
る根ごとに、何か散り、深く光れり。その節のひとつひとつに、何かまた
留
(
とま
)
り光れり。その笹のさみどりの葉に、何かまた揺れて光れり。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
半空
(
なかそら
)
より一文字に
垂下
(
すいか
)
して、
岌々
(
きゆうきゆう
)
たるその
勢
(
いきほひ
)
、
幾
(
ほとん
)
ど
眺
(
なが
)
むる
眼
(
まなこ
)
も
留
(
とま
)
らず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
孟丙の弟仲壬は昭公の
近侍
(
きんじ
)
某と親しくしていたが、一日友を公宮に訪ねた時、たまたま公の目に
留
(
とま
)
った。
二言
(
ふたこと
)
三言
(
みこと
)
、その下問に答えている中に、気に入られたと見え、帰りには親しく
玉環
(
ぎょっかん
)
を賜わった。
牛人
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
詠
(
なが
)
め居る
體
(
さま
)
にもてなし肥前が目に
留
(
とま
)
りて心中に
怪
(
あや
)
しと思はせん者と
※
(
はか
)
るとは
毫
(
つゆ
)
知らざれば肥前は
亭主
(
ていしゆ
)
の彌次六に向ひ
只
(
たゞ
)
今庭へ出給ふ御方は
如何
(
いか
)
なる客人にや
當人
(
たゞびと
)
とは思はれずと云に彌次六は
仕濟
(
しすまし
)
たりと聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されば自ら身を愛し、こゝ塔中に
留
(
とま
)
れかし
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
雀だって、
四十雀
(
しじゅうから
)
だって、軒だの、榎だのに
留
(
とま
)
ってないで、僕と一所に坐って話したら
皆
(
みんな
)
分るんだけれど、離れてるから聞えませんの。
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
外国を旅行して
歩
(
ある
)
いた
兄妹
(
きようだい
)
の画が沢山ある。双方共同じ姓で、しかも一つ
所
(
ところ
)
に
並
(
なら
)
べて掛けてある。美禰子は其一枚の前に
留
(
とま
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
アンドレイ、エヒミチは
聞
(
き
)
いてはゐたが、
耳
(
みゝ
)
にも
留
(
とま
)
らぬ
風
(
ふう
)
で、
何
(
なに
)
かを
考
(
かんが
)
へながら、ビールをチビリ/\と
呑
(
の
)
んでゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
月末にいたれば目にも
留
(
とま
)
るほどに
昨日今日
(
きのふけふ
)
と雪の丈け低くなり、もはや雪も
降
(
ふる
)
まじと雪
囲
(
かこひ
)
もこゝかしこ取のけ、家のほとり
庭
(
には
)
などの雪をも
掘
(
ほり
)
すつるに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
もうお
胤
(
たね
)
が
留
(
とま
)
っては隠すことは出来ない。
彼
(
あれ
)
は内から膨れて
漸々
(
だん/\
)
前の方へ
糶出
(
せりだ
)
して来るから仕様がない。何うも変だ、様子が
訝
(
おか
)
しいと注意をいたして居ました。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
失望
(
がつかり
)
した医者は、最後に小娘を連れて、黒猩々の檻の前に立つた。猩々は手に
食物
(
たべもの
)
の
破片
(
かけら
)
を持つて、お婆さんのやうに
留
(
とま
)
り
木
(
ぎ
)
の上に、ちよこなんと坐つてゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
敵艦左舷
(
てきかんさげん
)
に
見
(
み
)
ゆれば
左舷
(
さげん
)
の
水雷
(
すいらい
)
之
(
これ
)
を
粉韲
(
ふんさい
)
するの
有樣
(
ありさま
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
眼
(
め
)
にも
留
(
とま
)
らぬ
活景
(
くわつけい
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
留
(
とま
)
ったところに、船は
繋
(
かか
)
ったのであろう。葭原雀は又しても
囀
(
さえず
)
り出した。
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
つぎつぎに
留
(
とま
)
れば深し
小枝
(
さえだ
)
の揺れひた
縋
(
すが
)
りつつ燕が四五羽
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
水しやくひの娘は、
剥
(
む
)
いた
玉子
(
たまご
)
を包みあへぬ、あせた
緋金巾
(
ひがなきん
)
を
掻合
(
かきあわ
)
せて、
鵜
(
う
)
が赤い
魚
(
うお
)
を
銜
(
くわ
)
へたやうに、
舳
(
みよし
)
にとぼんと
留
(
とま
)
つて薄黒い。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
斯
(
か
)
うでしやう」と
云
(
い
)
つた
限
(
ぎり
)
、
物指
(
ものさし
)
の
先
(
さき
)
を、
字
(
じ
)
の
留
(
とま
)
つた
所
(
ところ
)
へ
置
(
お
)
いたなり、
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
つた
空
(
そら
)
を
一
(
ひと
)
しきり
眺
(
なが
)
め
入
(
い
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
は
細君
(
さいくん
)
の
顏
(
かほ
)
も
見
(
み
)
ずに
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
南無三
(
なむさん
)
。」と
私
(
わたくし
)
は
逡巡
(
しりごみ
)
した。
多
(
おほく
)
の
白晢
(
はくせき
)
人種
(
じんしゆ
)
の
間
(
あひだ
)
に
人種
(
じんしゆ
)
の
異
(
ちが
)
つた
吾等
(
われら
)
は
不運
(
ふうん
)
にも
彼等
(
かれら
)
の
眼
(
め
)
に
留
(
とま
)
つたのである。
私
(
わたくし
)
は
元來
(
ぐわんらい
)
無風流
(
ぶふうりう
)
極
(
きは
)
まる
男
(
をとこ
)
なので
此
(
この
)
不意打
(
ふいうち
)
にはほと/\
閉口
(
へいこう
)
せざるを
得
(
え
)
ない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
一寸身につけてゐるやうな仕儀で——えらい所へお目が
留
(
とま
)
りましたな。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
食
(
た
)
べ
附
(
つけ
)
ない
旨
(
うま
)
い
物
(
もの
)
だからつい
食
(
た
)
べ過ぎてすつかり
通
(
つう
)
じが
留
(
とま
)
りましたので、
逆
(
のぼ
)
せて目が悪くなつて、誠にどうも向うが見えませんから
狭
(
せま
)
い
通
(
とほ
)
りへ
行
(
い
)
つて、
拝観人
(
はいくわんにん
)
の
中
(
なか
)
へでも
曳
(
ひ
)
き
込
(
こ
)
むやうな
事
(
こと
)
があつて
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
玉虫がぢつと、来て
留
(
とま
)
つた、凄いほど美しい
凝視
(
ぎようし
)
。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
花畑
(
はなばたけ
)
へでも
抱
(
だ
)
いて
出
(
で
)
ると、
綺麗
(
きれい
)
な
蝶々
(
てふ/\
)
は、
帯
(
おび
)
に
来
(
き
)
て、
留
(
とま
)
つたんです、
最
(
も
)
う
一
(
ひと
)
つ
不思議
(
ふしぎ
)
なのは、
立像
(
りつざう
)
に
刻
(
きざ
)
んだのが、
膝
(
ひざ
)
柔
(
やはら
)
かにすつと
坐
(
すは
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
筆を
擱
(
お
)
いて、そっと出て見ると、文鳥は自分の方を向いたまま、
留
(
とま
)
り
木
(
ぎ
)
の上から、のめりそうに白い胸を突き出して、高く千代と云った。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
に
留
(
とま
)
れば
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
が
映
(
うつ
)
る。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
目
(
め
)
ぞ
留
(
とま
)
りにし。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
且
(
か
)
つ
其
(
そ
)
の
乘組
(
のりく
)
んだ
艦
(
ふね
)
の
帆柱
(
ほばしら
)
に、
夕陽
(
せきやう
)
の
光
(
ひかり
)
を
浴
(
あ
)
びて、一
羽
(
は
)
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
き
鷹
(
たか
)
の
來
(
きた
)
り
留
(
とま
)
つた
報
(
はう
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
つた
時
(
とき
)
、
連添
(
つれそ
)
ふ
身
(
み
)
の
民子
(
たみこ
)
は
如何
(
いか
)
に
感
(
かん
)
じたらう。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
屋根の
下
(
した
)
が一面に赤い。近寄つて見ると、唐辛子を干したのであつた。女は此赤いものが、唐辛子であると見分けのつく所迄
来
(
き
)
て
留
(
とま
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
雁来紅
(
はげいとう
)
に
留
(
とま
)
れば
雁来紅
(
はげいとう
)
が
映
(
うつ
)
る。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
町の方から、がや/\と、
婦
(
おんな
)
まじりの四五人の声が、浮いた
跫音
(
あしおと
)
とともに
塘堤
(
どて
)
をつたつて、風の
留
(
とま
)
つた
影燈籠
(
かげどうろう
)
のやうに近づいて
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“留”を含む語句
立留
逗留
踏留
留置
小留
歌留多
繋留
停留場
留守中
滯留
御逗留
取留
引留
留針
長逗留
呼留
留金
抑留
三留野
突留
...