“不運”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうん85.0%
くされ5.0%
ふしあわせ5.0%
ぶうん5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにとなく薄淋うすさびしくなつたなみおもながめながら、むねかゞみくと、今度こんど航海かうかいはじめから、不運ふうんかみ我等われら跟尾つきまとつてつたやうだ。
「ほんにおめえもおしなさんになくならつたのが不運くされだつけのさな、そんだがおめえ長命ながいきしたゞけええんだよ」ばあさん口々くちぐちなぐさめつゝいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その万分の一を国に報いることもできず、その喜びのじょうを人並みに万歳の声にあらわすことすらもできずに、こうした不運ふしあわせな病いの床によこたわって、国民の歓呼の声をよそに聞いていると思った時
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
貴女あなた……わたしきにうまれてたやうなもので御います………それもわたし不運ぶうんと存じては居りますが………まだいつしよで居りました時に信太郎と云ふ男の子が一人御座いましたので……丁度今年で六つで御座ございます
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)