“秋晴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきばれ45.5%
しゅうせい36.4%
あきば9.1%
しうせい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋の赤蜻蛉、これがまた実におびただしいもので、秋晴あきばれの日には小さい竹竿を持って往来に出ると、北の方から無数の赤蜻蛉がいわゆる雲霞うんかの如くに飛んで来る。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
劈頭へきとう第一に小言を食わせるなんぞは驚いたね。気持の好い天気だぜ。君の内の親玉なんぞは、秋晴しゅうせいとかなんとか云うのだろう。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もうあらかたできあがりに近づいて、秋晴あきばれの空にあざやかな建築線けんちくせんをえがきだしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若しれ天高く澄みて秋晴しうせい拭ふが如き日であつたならば余が鬱屈も大にくつろぎを得たらうけれど、雲は益々低く垂れ林は霧に包まれ何処どこを見ても
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)