“立留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちどま55.3%
たちど21.1%
たちとま7.9%
たちとどま5.3%
たちとゞま5.3%
たちとまり2.6%
たちどまっ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドカリ——洗面所せんめんじよかたなる、どあつた、茶色ちやいろかほが、ひよいと立留たちどまつてぐいと見込みこむと、ちや外套ぐわいたうう、かたはすつたとおもふと
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
真先まっさきに立ちたる未醒みせい君、立留たちどまって、一行を顧みた。見ればまさしく橋は陥落して、碧流へきりゅういわむ。一行相顧みて唖然あぜんたり。
真直まつすぐ突当つきあたつてと云はれた道が何処どこ迄も果ての無い様に続いて居る様なので、自分は男達におくれない様にして歩きながら時時ときどき立留たちとまつて汗を拭いては吐息といきさへもつかれるのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
や、巡査じゅんさ徐々そろそろまどそばとおってった、あやしいぞ、やや、またたれ二人ふたりうちまえ立留たちとどまっている、何故なぜだまっているのだろうか?
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
や、巡査じゆんさ徐々そろ/\まどそばとほつてつた、あやしいぞ、やゝ、またたれ二人ふたりうちまへ立留たちとゞまつてゐる、何故なぜだまつてゐるのだらうか?
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
立留たちとまりなすって、驚いたようなお顔で何を御覧なさいます。1145
皮を鑢の下に敷いてたがねで刻んで颯々さっさつと出来る様子だから、私は立留たちどまっこれを見て、心の中で扨々さてさて大都会なるかな、途方もない事が出来るもの哉、自分等は夢にも思わぬ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)