“立退”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちの82.0%
たちのき14.0%
たちのか1.0%
たちのく1.0%
たちさ1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その立退たちのき先をたずねて、それから三田の魚籃ぎょらんの知り人の立退き先をも見舞って、帰り路に半七はゆうべの勘蔵のことを云い出した。
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
板前の家はもと下谷の入谷であったので、その方面へ行った時わざわざ区役所へ立寄って立退たちのき先をきいて見たがくわからなかった。
羊羹 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
與へて江戸表へ立退たちのかせたるに其後夫婦になりて取續とりつゞき今にてはまづ相應さうおうに暮して居ると申事其助けたる市之丞に此ほどめぐあひし處我々夫婦此樣に浪人して困窮こんきうに及ぶを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なし神田三河町惣右衞門の方迄立退たちのくべし藤五郎樣には我々御供を致し後より行んほどに必ず共に仕損しそんずまじと申含め置豫々かね/″\相※あひづの支度してお島が手引を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
モンタギュー、其方そちは、この午後ひるごに、まうかすこともあれば、裁判所さいばんしょフリータウンへ參向さんかうせい。あらためてまうすぞ、いのちしくば、みな立退たちされ。
これによって、われら守護する逗留客は、御自分の方から、この邸を開いて、もはや余所よそ立退くじゃが。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)