“欠落”の読み方と例文
読み方割合
かけおち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それですめば、かような仕儀にならなんだろうが、あやつが呂宋へ欠落かけおちしたので、むずかしい落着になった」
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
判證文を取つた奴でも欠落かけおちをするもあれば持逃げの吝な奴もある、了簡次第の物だわな、いはゞ馬には乘つて見ろさ、役に立つか立たないか置いて見なけりや知れはせん
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
委細くはしく申せと言ければ傳吉はこゝに於て是非ぜひなく申立る叔母儀は私の母のいもとにて家の相續さうぞくいたせし所むこを三人まで追出おひだし淺治郎と申男の病死びやうし後又善九郎と申者と欠落かけおちし行衞知れざりしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)