“巌”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
いわお41.7%
いわ37.5%
いは8.8%
いはほ8.3%
いわや0.9%
いわほ0.5%
おごそ0.5%
がん0.5%
イハ0.5%
イハホ0.5%
イワオ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっきの異人に負けず劣らずの大兵で、肩などはいわおのように盛りあがり、首筋はあくまでも赤く、まるで蘇芳すおうを塗ったようであった。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
城下より来たりて源叔父の舟頼まんものは海に突出つきいでいわに腰を掛けしことしばしばなり、今は火薬の力もてあやうき崖も裂かれたれど。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それに、洋画家やうぐわか梶原かぢはらさんが、あめしのぎ、なみびて、ふねでも、いはでも、名勝めいしよう実写じつしやをなすつたのも、御双方ごそうはう御会心ごくわいしんことぞんじます。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
宛然さながら、ヒマラヤさんあたりの深い深い万仭の谷の底で、いはほと共に年をつた猿共が、千年に一度る芝居でも行つて見て居る様な心地。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
紫玉はいわや俯向うつむいた。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
玲瓏れいろうと頭上に輝き渡り、荒川の激湍げきたんいわほえて、眼下に白玉を砕く、暖き春の日ならんには、目を上げて心酔ふべき天景も、吹き上ぐる川風に、客は皆な首を縮めて瞑黙めいもく
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
私は先づ其の室のおごそかな空気に圧せられた。私の心は石の様になつて了つて、固い冷たい手術台に載せられても、殆ど何等の感動を覚えなかつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
へき がん ろく
茶の本:02 訳者のことば (新字新仮名) / 村岡博(著)
挽歌に巌門イハトイハねを言ひ、水鳥・大君のおもふ鳥を出し、ツヱいてのさまよひを述べ、紐を云々する事の多いのは、皆、鎮魂式の祭儀から出て居る。
河隈のイハホに根ふ竹と 竹。なびきぞメグる。水を狭めて。﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イワオト一雄、丈夫ジョウブデ可愛ラシイ。海デ沢山遊ビ黒クナリマシタ。乙吉ハ二人ヲ大事ニシテクレマス。勉強毎日シマス。