“凝視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつ50.8%
ぎょうし25.2%
みつめ18.1%
ぎようし2.8%
みつむ1.2%
みい0.8%
み0.4%
うちまも0.4%
みまも0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凝視(みつ)めてゐると、涯の知れない遠さのなかにあるやうなその肉感が、ひどく身近くせまつてゐるので、妖しい思ひになるのであつた。
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そして凝視(ぎょうし)している涼(すず)しい眼(め)には深い哀(かな)しみの色がやどっていた。その眼で若者はさっきから一対(いっつい)のおしどりをあかずながめていた。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
机の端に置き忘れて行った新しい角帽を凝視(みつめ)ながらその時の気持を思い出そう思い出そうと努力したが、この時に限って不思議な程
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
卯平(うへい)は彼(かの)ぼんやりした心(こゝろ)が其處(そこ)へ繋(つな)がれたやうに釣瓶(つるべ)を凝視(ぎようし)した。彼(かれ)は暫(しばら)くしてから庭(には)に立(た)つた。彼(かれ)は其(その)癖(くせ)の舌(した)を鳴(な)らしながら釣瓶(つるべ)へ手(て)を掛(か)けた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
されどヴィルジリオ我に曰ふ、汝なほ何を凝視(みつむ)るや、何ぞなほ汝の目を下なる幸なき斬りくだかれし魂の間にそゝぐや 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
喬(たかし)は彼の部屋の窓から寝静まった通りに凝視(みい)っていた。起きている窓はなく、深夜の静けさは暈(かさ)となって街燈のぐるりに集まっていた。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
空が 凝視(み)てゐる
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
燃ゆる眼で飽かずおんみを凝視(うちまも)るをみそなはすでござりませう。
その青白き発光体の尾を凝視(みまも)る。
初夏(一九二二年) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)