“仰山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょうさん84.2%
ぎやうさん11.8%
ぎようさん1.3%
おおげさ0.7%
きょうざん0.7%
ぎゃうさん0.7%
げうさん0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、なんとその鴻益は仰山ぎょうさんなものにて、荷衣白蓮ホーイブレング先生のわが世界に鴻業偉勲を顕わしたるは、驚きいりたることではありませんか。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
おれは余り人を信じ過ぎて、君をまで危地きちに置いた。こらへてくれたまへ。去年の秋からの丁打ちやううち支度したくが、仰山ぎやうさんだとはおれも思つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
故に慾心と云ふもの仰山ぎようさん起り來て、天理と云ふことをさとることなし。天理と云ふことがたしかわかつたらば、壽殀何ぞねんとすることあらんや。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
少し仰山おおげさ過ぎる嫌いはあるけれども、調子の強いところが慟哭どうこくの情を現わすのに適しておる。ことに女々めめしくめそめそしたところがないために読んで痛快である。やはり好句たるを失わぬのであろう。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼は暖かい同情をもって、宋の末山尼了然まつさんにりょうねんがいかに志閑しかん禅師を教化したか、また仰山きょうざんの弟子妙信尼みょうしんにがいかに十七僧に痛棒を喰らわせたかを語った。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ヂュリ まァ、仰山ぎゃうさんさわぎぢゃ!……これの、ロミオがなん被言おッしゃった?
ちて團子屋だんごやまへぎるに頓馬とんまみせよりこゑをかけておなかよろしう御座ございますと仰山げうさん言葉ことばくより美登利みどりきたいやうなかほつきして、正太しようたさん一しよてはやだよと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)