“内々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ないない58.1%
ない/\33.7%
うち/\4.7%
うちうち3.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……俺は小さい時から一種の精神異状者に生れ付いているのじゃないか知らん……なぞと内々ないないで気を付けるようになったものである。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
たちまち、縣下けんか豐岡川とよをかがは治水工事ちすゐこうじ第一期だいいつき六百萬圓ろつぴやくまんゑんなり、とむねらしたから、ひとすくみにつて、内々ない/\期待きたいした狐狸きつねたぬきどころの沙汰さたでない。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「俺たちはあんな唄を聞いてはいけないんだよ。俺達は軍人になるんだから、内々うち/\のことなんかは何時でも忘れられる心組でなければいけないんだよ。」
淡雪 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
(旦那、このを一人願われませんでござりましょうか。内々うちうちのもので、客ではござりません。お部屋へ知れますと悪うござりますが、貴下様あなたさま思召おぼしめしで、)と至って慇懃いんぎんです。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)