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黒白
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こくびやく
ふりがな文庫
“
黒白
(
こくびやく
)” の例文
月は一庭の
樹
(
じゆ
)
を
照
(
て
)
らし、樹は一庭の影を落し、影と光と
黒白
(
こくびやく
)
斑々
(
はん/\
)
として
庭
(
には
)
に
満
(
み
)
つ。
椽
(
えん
)
に
大
(
おほい
)
なる
楓
(
かへで
)
の如き影あり、
金剛纂
(
やつで
)
の落せるなり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
道代 それで、
黒白
(
こくびやく
)
を弁ぜずといふ意味はわかりましたね。もう一度云ひますが、黒白といふのは物事の
善
(
よ
)
し
悪
(
あ
)
しといふことです。黒が悪い方で、白が善い方……。いゝですか。
ママ先生とその夫
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
積薪
(
せきしん
)
思
(
おも
)
はず
悚然
(
ぞつ
)
として、
直
(
たゞ
)
ちに
衣冠
(
いくわん
)
を
繕
(
つくろ
)
ひ、
若
(
わか
)
き
婦
(
よめ
)
は
憚
(
はゞかり
)
あり、
先
(
ま
)
ず
姑
(
しうと
)
の
閨
(
ねや
)
にゆき、もし/\と
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けて、さて、
一石
(
いつせき
)
願
(
ねが
)
ひませう、と
即
(
すなは
)
ち
嗜
(
たしな
)
む
處
(
ところ
)
の
嚢
(
ふくろ
)
より
局盤
(
きよくばん
)
の
圖
(
づ
)
を
出
(
いだ
)
し、
黒白
(
こくびやく
)
の
碁子
(
きし
)
を
以
(
もつ
)
て
姑
(
しうと
)
と
戰
(
たゝか
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
黒白
(
こくびやく
)
の
斑
(
ふ
)
の
翅
(
つばさ
)
うち
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“黒白”で始まる語句
黒白斑
黒白構
黒白鱗
黒白乱生
黒白問答
黒白混血種