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馬鹿馬鹿
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ばかばか
ふりがな文庫
“
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)” の例文
それを
傍
(
そば
)
に聞いていた先生は、「本当をいうと、私は精神的に癇性なんです。それで始終苦しいんです。考えると実に
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しい
性分
(
しょうぶん
)
だ」
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ただ今、皆さんに
対
(
むか
)
って、私が、かりに、一と一を加えると、いくつになりますか、と問うたとしたら、キット皆さんは「なんだ
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しい」といって御立腹になりましょう。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
無言
(
だま
)
っていろと口をかためられたのですから、薬売りは一人で気味
悪
(
わ
)
るがりながら、その
家
(
うち
)
が
誠
(
まこと
)
にはないようと祈ったり、そんな
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しいことがありようはないと思ったりして
糸繰沼
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「嫉妬じゃないですが——そんな、
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しい感情はないですが、ロボを愛するという事は、結局、僕に、資格がない、という事を語っていますからね。侮辱の一種だと思いますよ。」
ロボットとベッドの重量
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
直
(
す
)
ぐにたツて
居
(
ゐ
)
られねえもの、どうも
幾許
(
いくら
)
居
(
ゐ
)
たくつても
居
(
ゐ
)
られません、あまり
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しくつて
口惜
(
くや
)
しいたツて
口惜
(
くや
)
しくねえたツて
耐
(
たま
)
らないもの……。と
鼻息
(
はないき
)
荒
(
あら
)
く思ふやうに口もきけん様子。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しいことに
威張
(
いば
)
るのはやめろ。」
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しい。何でもないじゃないか。
木魂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
こんな乱暴な行為を、上品な今の空気のなかに育ったあなた方に聞かせたら、定めて
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しい感じを起すでしょう。私も実際馬鹿馬鹿しく思います。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし清がなるなると云うものだから、やっぱり何かに成れるんだろうと思っていた。今から考えると
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しい。ある時などは清にどんなものになるだろうと聞いてみた事がある。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
冴返
(
さえかえ
)
るなどと云う時節でもないに
馬鹿馬鹿
(
ばかばか
)
しいと
外套
(
がいとう
)
の
襟
(
えり
)
を立てて
盲唖
(
もうあ
)
学校の前から植物園の横をだらだらと下りた時、どこで
撞
(
つ
)
く鐘だか夜の中に波を描いて、静かな空をうねりながら来る。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
鹿
常用漢字
小4
部首:⿅
11画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
鹿
常用漢字
小4
部首:⿅
11画
“馬鹿”で始まる語句
馬鹿
馬鹿気
馬鹿々々
馬鹿囃子
馬鹿野郎
馬鹿者
馬鹿囃
馬鹿氣
馬鹿奴
馬鹿竹