“ばかばか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莫迦莫迦55.9%
莫迦々々16.2%
馬鹿馬鹿13.2%
馬鹿々々11.8%
愚々1.5%
無稽無稽1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも結婚しないとすれば、たといこのまちにいるように莫迦莫迦ばかばかしい非難は浴びないにしろ、自活だけは必要になって来るでしょう。
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ふと、たゞこれだけの月日、たゞこれだけの自分ではといふやうな不満が覚えられて莫迦々々ばかばかしい気持になりかけます。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ただ今、皆さんにむかって、私が、かりに、一と一を加えると、いくつになりますか、と問うたとしたら、キット皆さんは「なんだ馬鹿馬鹿ばかばかしい」といって御立腹になりましょう。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
それをきいて、小ぐまさんは、つい、もらひ泣きをしました。が、気がついて見ると、自分ながら、あまり馬鹿々々ばかばかしいので、かう決心しました。
泣き虫の小ぐまさん (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
しかしこんな心遣こころづかい事実じじつにおいても、普通ふつう論理ろんりにおいてもかんがえてればじつ愚々ばかばかしい次第しだいで、拘引こういんされるだの
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
まさしく人も居ない死体室からなので、慄然ぞっとしたが、無稽無稽ばかばかしいと思って、恐々こわごわとこへ入るとまたしきりそれが鳴り出して、パタリと死体室の札が返るのだ。
死体室 (新字新仮名) / 岩村透(著)