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莫迦々々
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ばかばか
ふりがな文庫
“
莫迦々々
(
ばかばか
)” の例文
しかし
何時迄
(
いつまで
)
もみているのは
莫迦々々
(
ばかばか
)
しくなって、ぼくと柴山はその場をはずし、なんとなくそこらを散歩してから歩いて帰りました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
ふと、たゞこれだけの月日、たゞこれだけの自分ではといふやうな不満が覚えられて
莫迦々々
(
ばかばか
)
しい気持になりかけます。
愛
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
遊人などを
近
(
ちかづ
)
けていた母親の過去を見せられて来た房吉の目には、彼女の苦しみが、
滑稽
(
こっけい
)
にも
莫迦々々
(
ばかばか
)
しくも見えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
勝手に腰かけていて取りにくれば黙々として金を出すほうも、いかにもいぎりす人らしく、
莫迦々々
(
ばかばか
)
しく
野呂間
(
のろま
)
で、神経のふといところがうかがわれる。
踊る地平線:03 黄と白の群像
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
否
(
いや
)
、小説ばかりじゃない、一体の人生観という奴が私にゃ然う思えるんだよ……思えると云うと語弊があるが、
那様
(
そんな
)
気がするのだ。どうも
莫迦々々
(
ばかばか
)
しくてね。
私は懐疑派だ
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
その議員の多数の
顔触
(
かおぶれ
)
を一見しただけで既に
莫迦々々
(
ばかばか
)
しいという気がするのでした。
三面一体の生活へ
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
旅人は
莫迦々々
(
ばかばか
)
しさに苦笑せずにいられなかった。
禅僧
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
ふと、ただこれだけの月日、ただこれだけの自分ではというような不満が覚えられて
莫迦々々
(
ばかばか
)
しい気持になりかけます。
愛
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
出たてのころ目につくのは、大抵若いのっぺりした男なのだが、鳥居の数が重なるにつれ、若造では
喰
(
く
)
い足りなくなり、
莫迦々々
(
ばかばか
)
しい感じのするのが、彼女たちの早熟の悲哀であった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
すると、ぼくには、不意と、なにか死ぬのが
莫迦々々
(
ばかばか
)
しくなり、
殊
(
こと
)
に、死ぬまでの痛さが身に
沁
(
し
)
みておもわれ、いそいで、足をバタつかせ、圧迫されていた腸の
辺
(
あた
)
りを、まえに
戻
(
もど
)
しました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
保守主義者の反抗思想の中には随分
莫迦々々
(
ばかばか
)
しいものがあります。
激動の中を行く
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
が、何という
莫迦々々
(
ばかばか
)
しい大仰さ。
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
鶴さんは
語
(
ことば
)
のはずみで、そう言っていたが、お島は、何を言っているかと云うような気がして、
終
(
しまい
)
に
莫迦々々
(
ばかばか
)
しかった。それでけろりとした顔をして、外を見ていながら、時々帰りを促した。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
莫
漢検準1級
部首:⾋
10画
迦
漢検準1級
部首:⾡
9画
々
3画
々
3画
“莫迦”で始まる語句
莫迦
莫迦莫迦
莫迦気
莫迦者
莫迦野郎
莫迦囃
莫迦氣
莫迦力
莫迦大
莫迦奴