『愛（あい）』

その人にまた逢うまでは、とても重苦しくて気骨の折れる人、もう滅多には逢うまいと思います。そう思えばさばさばして別の事もなく普通の月日に戻り、毎日三時のお茶うけも待遠しいくらい待兼ねて頂きます。人間の寿命に相応わしい、嫁入り、子育て、老先の段 …

著者	岡本かの子
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「文筆」1938（昭和13）年9月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約4分（500文字/分）
朗読目安時間	約6分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

頂（いただ） 鎧（よろ） 逞（たく） 廉（やす） 弾（はじ） 相応（ふさ） 滅多（めった） 針孔（めど） 衝（つ） 蝉（せみ） 確（たしか） 牙（きば） 漲（みなぎ） 以（もっ） 活（い） 指図（さしず） 拵（こしら） 屹度（きっと） 外（ほか） 呟（つぶや） 儘（まま）

題名が同じ作品

愛 （新字新仮名）／ 宮本百合子 （著）

愛 （新字旧仮名）／ 岡本かの子 （著）