)” の例文
旧字:
しゃくり上げ歔欷しゃくりあげして泣き出し、ああ情ない親方、私を酔漢よっぱらいあしらいは情ない、酔ってはいませぬ、小蝶なんぞはべませぬ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
菊「如何いかに旦那さまが然う仰しゃっても、お前がそれをに受けて、お茶の間でお酒を戴いては悪いよ、私は悪いことは云わないからお部屋でおべよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
べ過ごすと、前後のわきまえなく、心にもない大言を吐き、手におえぬ乱酔者にござります。ぶしつけな申し条、きっと、父として後刻、らしめまするゆえ、ひらにおゆるし置き下さりますよう
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
梅「寒いから一杯おべかえ、沢山飲むといけないよ、二合にしてお置よ、三合に成ると少し舌が廻らなくなる、身体にさわるだろうと思って案じられるから」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「でも、今宵は、うてござります。伝右殿、ゆるしませい」
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎日/\お酒をべて無闇に皿小鉢をなげうってったりして、殊に私の頭を二つ打ったので、へえ、見兼ねて此の親方が仲へ這入って下すったので、二言三言云いやってねえ…親方に打って掛ったねえ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)