のん)” の例文
新字:
しようと無き事いはせし物なる可し夫にて思ひ合すれば先刻營業あきなひの歸りみち元益坊主の裏手を通るとには障子しやうじ開放あけはなし庄兵衞と二人してならんで酒をのんでを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見分けんぶんするにしのびざる所なり故に此半四郎も己正直なる心より番頭久兵衞がよこしまなるを聞て立腹りつぷくし殊に又今酒をのんだる一ぱい機嫌きげんゆゑ猶々なほ/\いきどほりはげしくたゞちに油屋の見世へ踏込ふみこんで番頭久兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のんで居る處へ二丁目の番人作兵衞といふ者來り四方よも山のはなしの中此にほひぎ不審に思ひながら歸ると程なく定廻ぢやうまはりの同心どうしん來りて行事を呼寄よびよせ名香めいかう紛失ふんじつにつき内々の御調しらべゆゑ藥屋くすりや共へ吟味致す樣申付るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)