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風姿
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なり
ふりがな文庫
“
風姿
(
なり
)” の例文
新九郎はその人達を見ると、また
一縷
(
いちる
)
の未練をつないで、およその
風姿
(
なり
)
恰好
(
かっこう
)
を話し、この街道でそれらしい人を見かけなかったかと訊ねてみた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「見すぼらしい
風姿
(
なり
)
をしてはならない。」とお葉はその時思ひながら、少しも悲しいことはなかつたのであつた。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
が乗客はまだいずれも雪国らしいぎょうさんな
風姿
(
なり
)
をしている。
藁沓
(
わらぐつ
)
を
履
(
は
)
いて、綿ネルの布切で首から頭から包んだり、綿の厚くはいった紺の
雪袴
(
もんぺ
)
を
穿
(
は
)
いたり——女も——していた。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
「不良」の中でも、屈指の少女は
却
(
かえっ
)
て質素な
風姿
(
なり
)
をしている。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
醜い
風姿
(
なり
)
を日に
曝
(
さら
)
し
妄動
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
▼ もっと見る
「割にいい
風姿
(
なり
)
をしてるわね。」といふ聲が耳に入つたので、鋭くお葉は杖をとめて見返つたのであつた。角には黒いポストがあつて、その後の人影はさだかでなかつた。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
ひとりは頭巾をつけ、ひとりは
総髪
(
そうはつ
)
。どちらも大名の前に出られる
風姿
(
なり
)
ではない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大抵の
風姿
(
なり
)
をしても驚かぬ程、その競争は激烈である。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「はい、本郷
妻恋
(
つまごい
)
でござります。一人旅にひけをみせまいと、わざとこんな
風姿
(
なり
)
をしておりますが、
挿花
(
はな
)
の師匠をしておりますもの、どうぞおついでがありましたら、お訪ねなされて下さいませ」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すなわち
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
は、
眉目
(
びもく
)
をあさく
藺笠
(
いがさ
)
にかくし、
浮織琥珀
(
うきおりこはく
)
の
膝行袴
(
たっつけ
)
に、肩からななめへ
武者結
(
むしゃむす
)
びの
包
(
つつ
)
みをかけ、
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
は
白衣白鞘
(
びゃくえしらさや
)
のいつもの
風姿
(
なり
)
、また
加賀見忍剣
(
かがみにんけん
)
もありのままな
雲水
(
うんすい
)
すがた
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“風姿”の意味
《名詞》
姿。身なり。
(出典:Wiktionary)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
姿
常用漢字
小6
部首:⼥
9画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包