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頬髭
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ほおひげ
ふりがな文庫
“
頬髭
(
ほおひげ
)” の例文
ある朝事務所の前に、すばらしいイスパノスイザの高級車が停まって、
頬髭
(
ほおひげ
)
いかめしい年輩の執事が訪れて来ました。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
そのとき、ふと嘉三郎は、昨日、
頬髭
(
ほおひげ
)
の
逆剃
(
さかぞり
)
をしていないのに気がついた。彼は髭を捻りながら立ち上がった。
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「サアその先を……」と
綿貫
(
わたぬき
)
という背の低い、真黒の
頬髭
(
ほおひげ
)
を
生
(
はや
)
している紳士が言った。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
向うの席から力士のように大きくて、
逞
(
たくま
)
しい
躯
(
からだ
)
つきの男が立って来、二人の前に坐ると、
白髪
(
しらが
)
まじりの
頬髭
(
ほおひげ
)
を
掻
(
か
)
きながら、めし茶碗を突きだして、そっちの徳利にあるほうの酒を
呉
(
く
)
れ、と云った。
おごそかな渇き
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
余はかの
燈火
(
ともしび
)
の海を渡り来て、この狭く薄暗き
巷
(
こうじ
)
に
入
(
い
)
り、楼上の
木欄
(
おばしま
)
に
干
(
ほ
)
したる敷布、
襦袢
(
はだぎ
)
などまだ取り入れぬ人家、
頬髭
(
ほおひげ
)
長き
猶太
(
ユダヤ
)
教徒の
翁
(
おきな
)
が
戸前
(
こぜん
)
に
佇
(
たたず
)
みたる居酒屋、一つの
梯
(
はしご
)
はただちに
楼
(
たかどの
)
に達し
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
やがて二階へ上る大階段脇へ出ることは、いつかその道の逆を執事の
頬髭
(
ほおひげ
)
に案内されて、嬢の検分したところである。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「然しビフテキに
馬鈴薯
(
いも
)
は
附属物
(
つきもの
)
だよ」と
頬髭
(
ほおひげ
)
の紳士が得意らしく言った。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
喋
(
しゃべ
)
るだけ喋った未亡人は、これから習慣の
午睡
(
ひるね
)
をしなければならぬと、そのまま寝室に
籠
(
こも
)
って、またさっきの
頬髭
(
ほおひげ
)
が、二階各室から、階下地階へと案内してくれる。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
頬
部首:⾴
15画
髭
漢検準1級
部首:⾽
15画
“頬”で始まる語句
頬
頬杖
頬冠
頬張
頬被
頬辺
頬骨
頬白
頬髯
頬桁