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青々
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せいせい
ふりがな文庫
“
青々
(
せいせい
)” の例文
翻長太息
(
はんちやうたいそく
)
に堪へずして
曰
(
いはく
)
、
台州
(
たいしう
)
有人
(
ひとあり
)
と。古人が詩に心を用ふる、惨憺経営の跡想ふべし。
青々
(
せいせい
)
が句集
妻木
(
つまぎ
)
の中に、「初夢や
赤
(
あけ
)
なる
紐
(
ひも
)
の結ぼほる」
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
経費なんかはどうでもなれという気になって、東奔西走しているうちに妙なものだね。到る処の漁村の背後に
青々
(
せいせい
)
、
渺茫
(
びょうぼう
)
たる水田が拡がって行った。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ある日四方太、
青々
(
せいせい
)
、余の三人が落合って居士もその中に加わって、四人で五目並べをしたことがあった。それもその紙の碁盤と泥の碁石とであった。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
夏祭の日には、家々の軒に、あやめや、
菖蒲
(
しょうぶ
)
や、
百合
(
ゆり
)
などの草花を挿して置くので、それが雨に濡れて茂り、町中が
忽
(
たちま
)
ち
青々
(
せいせい
)
たる草原のようになってしまう。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
こんな大望がむらむらと起ったものですから、かれの夢が、ゆうべ、あの丁字風呂の部屋を
青々
(
せいせい
)
たる大海にし、異国の美しい市街を波のあなたに描いたのでしょう。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
二
青々
(
せいせい
)
たる春の柳、
家園
(
みその
)
に
種
(
う
)
ゆることなかれ。
交
(
まじは
)
りは
軽薄
(
けいはく
)
の人と結ぶことなかれ。
三
楊柳
(
やうりう
)
茂
(
しげ
)
りやすくとも、秋の
初風
(
はつかぜ
)
の吹くに
耐
(
た
)
へめや。軽薄の人は交りやすくして亦
速
(
すみやか
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
青々
(
せいせい
)
たる
梧桐
(
ごとう
)
の下に箒木を手にしている老人は、老い
屈
(
かが
)
んだ腰も重げにうめきながら、みにくい
皺
(
しわ
)
で一ぱいになった顔を、日のまぶしさにしかめつつやせ衰えた
脛
(
はぎ
)
をふんばり
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
が、それ等の聯想は必しもあの「悪の華」の色彩を帯びてゐるとは限つてゐない。僕はこの文章を草しながら、寧ろいつか読んだことのある
青々
(
せいせい
)
の発句を思ひ出してゐる。——
鴉片
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(春は、
爛漫
(
らんまん
)
たるもよい。けれど春は春の一瞬で去れ。花園の
塵
(
ちり
)
を一掃したら、夏の天下は、
青々
(
せいせい
)
と若い者の腕にひきうけて、土も肥やし、樹々も刈り、天地の気を新たにしなければいけない)
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十月一日、
松瀬
(
まつせ
)
青々
(
せいせい
)
上京、発行所に入る。
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
出代
(
でがわり
)
のおのが膳
拭
(
ふ
)
くなごりかな
青々
(
せいせい
)
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
青々
(
せいせい
)
、千里の草も
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
々
3画
“青々”で始まる語句
青々園