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雨落
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あまお
ふりがな文庫
“
雨落
(
あまお
)” の例文
お政はきゅうにやとい女を
呼
(
よ
)
んで
灯明
(
とうみょう
)
を
命
(
めい
)
じ、自分は
茶
(
ちゃ
)
の
用意
(
ようい
)
にかかった。しとしとと雨は
降
(
ふ
)
る、
雨落
(
あまお
)
ちの音が、ぽちゃりぽちゃりと
落
(
お
)
ちはじめた。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
就中
(
なかんずく
)
、恐ろしかったというのは、
或
(
ある
)
晩
多勢
(
おおぜい
)
の人が来て、
雨落
(
あまお
)
ちの
傍
(
そば
)
の大きな
水瓶
(
みずがめ
)
へ
種々
(
いろいろ
)
な
物品
(
もの
)
を入れて、その上に
多勢
(
おおぜい
)
かかって、大石を持って来て乗せておいて、
最早
(
もう
)
これなら
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伝吉はまず
雨落
(
あまお
)
ちの石へそっと
菅笠
(
すげがさ
)
を
仰向
(
あおむ
)
けに載せた。それから静かに
旅合羽
(
たびがっぱ
)
を脱ぎ、二つに
畳
(
たた
)
んだのを笠の中に入れた。笠も合羽もいつの
間
(
ま
)
にかしっとりと
夜露
(
よつゆ
)
にしめっていた。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おひで老人の
息子
(
むすこ
)
亡
(
な
)
くなりて葬式の夜、人々念仏を終りおのおの帰り行きし
跡
(
あと
)
に、自分のみは
話好
(
はなしず
)
きなれば少しあとになりて立ち出でしに、軒の
雨落
(
あまお
)
ちの石を枕にして
仰臥
(
ぎょうが
)
したる男あり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨樋
雨垂