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雑木山
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ぞうきやま
ふりがな文庫
“
雑木山
(
ぞうきやま
)” の例文
旧字:
雜木山
他
(
ほか
)
の者は十郎ヶ峰の
向
(
むこう
)
の
雑木山
(
ぞうきやま
)
へ登って、鉄砲を持って待っている所へ、かくとは知らず孝助は、息をもつかず
追掛
(
おっか
)
けて来て、石橋まで来て渡りかけると
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
川向う一帯、直立三四百尺もあろうかと思わるゝ
雑木山
(
ぞうきやま
)
が、水際から
屏風
(
びょうぶ
)
を立てた様に
聳
(
そび
)
えて居る。其中腹を少しばかり切り
拓
(
ひら
)
いて、こゝに停車場が取りついて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
石山、松山、
雑木山
(
ぞうきやま
)
と数うる
遑
(
いとま
)
を
行客
(
こうかく
)
に許さざる
疾
(
と
)
き流れは、船を
駆
(
か
)
ってまた
奔湍
(
ほんたん
)
に躍り込む。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しばらくは路が
平
(
たいら
)
で、右は
雑木山
(
ぞうきやま
)
、左は菜の花の見つづけである。足の下に時々
蒲公英
(
たんぽぽ
)
を踏みつける。
鋸
(
のこぎり
)
のような葉が遠慮なく四方へのして真中に黄色な
珠
(
たま
)
を擁護している。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此処は西
欝々
(
うつうつ
)
とした
杉山
(
すぎやま
)
と、東
若々
(
わかわか
)
とした
雑木山
(
ぞうきやま
)
の
緑
(
みどり
)
に
囲
(
かこ
)
まれた田圃で、
遙
(
はるか
)
北手
(
きたて
)
に甲州街道が見えるが、
豆人
(
とうじん
)
寸馬
(
すんば
)
遠く
人生行路
(
じんせいこうろ
)
の
図
(
ず
)
を見る様で、
却
(
かえっ
)
てあたりの
静
(
しず
)
けさを
添
(
そ
)
える。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
宜道が
竈
(
へっつい
)
の火を消して飯をむらしている間に、宗助は台所から下りて庭の
井戸端
(
いどばた
)
へ出て顔を洗った。鼻の先にはすぐ
雑木山
(
ぞうきやま
)
が見えた。その
裾
(
すそ
)
の少し
平
(
たいら
)
な所を
拓
(
ひら
)
いて、菜園が
拵
(
こしら
)
えてあった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
主婦は八幡下まで送りに来て、涙を流して白に別れた。田圃を通って、
雑木山
(
ぞうきやま
)
に入る
岐
(
わか
)
れ道まで来た時、主人は白を抱き上げて八幡下に立って
遙
(
はるか
)
に目送して居る主婦に最後の告別をさせた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
雑
常用漢字
小5
部首:⾫
14画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“雑木”で始まる語句
雑木
雑木林
雑木々
雑木原
雑木帯
雑木端山
雑木藪