-
トップ
>
-
降積
>
-
ふりつ
聞て
能こそ心付たれ我は
婆の事に心付ざりし
隨分澤山に
遣はせと有ければ寶澤は大いに
悦び
早速酒を徳利へ
移し
肴をば竹の皮に
包み
降積もりたる
大雪を
ゆふ日あざやかにぱつと
茜さして、眼もあやに躑躅の花、ただ
紅の雪の
降積めるかと疑はる。
雪は
彼女の上に容赦なく
降積んで、さながら
越路の昔話に聞く
雪女郎のような
体になった。
巡査は
体を
替して
其利腕を掴んだが、
降積む雪に靴を滑らせて、二人は
折重って倒れた。
明治
廿三年の二月、父と共に信州軽井沢に
宿る。昨日から
降積む雪で外へは出られぬ。日の暮れる頃に
猟夫が来て、鹿の肉を買つて
呉れと云ふ。退屈の
折柄、彼を
炉辺に呼び入れて、
種々の話をする。