“ふりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
降積57.1%
府立14.3%
怖慄14.3%
振積14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆふ日あざやかにぱつとあかねさして、眼もあやに躑躅の花、ただくれないの雪の降積ふりつめるかと疑はる。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どうりで、おかあさんが、自慢じまんしていらした。先生せんせいも、おほめになっていられた。府立ふりつだって、どこだってだいじょうぶでしょうといっていられたから。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この、被害者の生殖器にかかる残虐を加える一事こそは、「斬り裂くジャック」の全犯行を貫く共通な大特徴で、また一世を怖慄ふりつせしめたセンセイションの真因しんいんでもあった。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
六尺と漸次しだい振積ふりつんで、町や村にあるほどの人々を、暗い家の中に一切封じ込めてしまう雪の威力を想像すると、何と無く一種の恐怖おそれいだかぬ訳にはかぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)