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閑
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のどか
ふりがな文庫
“
閑
(
のどか
)” の例文
春日の
閑
(
のどか
)
なる趣は、ありふれた小鳥の
囀
(
さえずり
)
よりも、雞の鳴声よりも、かえってこの雉子の声において深められたかの感がある。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
閑
(
のどか
)
な線で、発車するまでの間を、車掌がその辺の子供と
巫山戯
(
ふざけ
)
ていたり、ポールの向きを変えるのに子供達が引張らせてもらったりなどしている。
路上
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
治兵衛梅川などわが老畸人の得意の節おもしろく間拍子とるに
歩行
(
かち
)
も苦しからず、
蛇
(
じや
)
の滝をも一見せばやと思しが、そこへも
下
(
おり
)
ず巌角に
憩
(
いこひ
)
て、清々冷々の
玄風
(
げんぷう
)
を迎へ、
体
(
たい
)
静
(
しづか
)
に心
閑
(
のどか
)
にして
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
灼熱の
夏日
(
かじつ
)
の
紅
(
くれなゐ
)
に移る一歩前、陽光さんさんと降りくだつて、そこに菜の花は咲きつづき、
和
(
やはら
)
ぎと喜びの色に照りはえ、
展
(
の
)
べひろげられ、麗かに、
閑
(
のどか
)
に國を包んで、朝に
明
(
あ
)
け、夕べに暮れてゐる。
菜の花:――春の新七草の賦のその一ツ――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“閑”の意味
《名詞》
(ひま)やるべきことがなく、時間を持て余していること。
(出典:Wiktionary)
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
“閑”を含む語句
長閑
閑寂
閑話休題
等閑
森閑
一閑張
閑静
閑人
閑古鳥
閑散
閑居
閑々
小閑
閑話
静閑
空閑
閑暇
閑却
閑雅
閑日月
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