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金鎚
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かなづち
ふりがな文庫
“
金鎚
(
かなづち
)” の例文
たとえば刑務所と工場の仕事場では音楽に交じる
金鎚
(
かなづち
)
の音が繰り返され、両方の食堂では食器の触れ合うような音の簡単な旋律が繰り返される。
映画雑感(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ビスケットを
籠
(
かご
)
の横木の間に糸で結びつけてやる。すると、彼が食うのはその糸だけだ。彼はまるで
金鎚
(
かなづち
)
のような勢いで、そのビスケットを押したり突っついたりする。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
漸次仕事が広げられ、
鋸
(
のこぎり
)
や
鋏
(
はさみ
)
や
金鎚
(
かなづち
)
に及び、更に栄えるにつれて機械を入れ、ナイフ、フォークの類にも及び、盛に中央の都市の
需
(
もと
)
めに応じ大きな産業へと発展しました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
店の前で、荷造りをしていた者が、
金鎚
(
かなづち
)
を指して、土蔵ならびの向うに見える黒塀を教えた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「自分自身をです。このとおり、ある日私は
金鎚
(
かなづち
)
で、この手に
釘
(
くぎ
)
を打ち込みました。」
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
そして、もう
来年
(
らいねん
)
の
夏
(
なつ
)
、
客
(
きゃく
)
があるまでは、この
小舎
(
こや
)
にも
用
(
よう
)
がないといわぬばかりに、
閉
(
し
)
めきった
戸
(
と
)
の一つ一つに、ガン、ガンとくぎを
打
(
う
)
ちつけていました。
彼
(
かれ
)
は、
金鎚
(
かなづち
)
をふり
上
(
あ
)
げながら
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お前、
金鎚
(
かなづち
)
を持って来たか。」また一方の男がきいた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
金鎚
(
かなづち
)
で前歯を砕くらしい。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
作った者の形に対する優れた本能が感じられた。一つの
金鎚
(
かなづち
)
にもそれが見出された。
思い出す職人
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「なに開かない。開かなかったら
金鎚
(
かなづち
)
を持ってきて叩きこわして入るがいい」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
鎚
漢検準1級
部首:⾦
17画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚