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野糞
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のぐそ
ふりがな文庫
“
野糞
(
のぐそ
)” の例文
「——やいっ、逃げるのかっ。俺はまだ生きてるぞ。生かすとも、殺すとも、片づけてから行けっ。薩摩の奴らは、
野糞
(
のぐそ
)
を
垂
(
た
)
れても、尻をふかねえのかっ、やいっ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
支那の
荷持
(
にもち
)
に
野糞
(
のぐそ
)
を
垂
(
た
)
れてると誤解されたって
手柄
(
てがら
)
にもならない。そこで無理に歩いた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
恋の句を作るのは恋をすることであり、
野糞
(
のぐそ
)
の句を作るのは野糞をたれる事である。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
希臘
(
ギリシヤ
)
羅馬
(
ローマ
)
以降
泰西
(
たいせい
)
の文学は如何ほど
熾
(
さかん
)
であったにしても、いまだ
一人
(
いちにん
)
として我が俳諧師
其角
(
きかく
)
、
一茶
(
いっさ
)
の如くに、放屁や小便や
野糞
(
のぐそ
)
までも詩化するほどの大胆を
敢
(
あえ
)
てするものはなかったようである。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
野糞
(
のぐそ
)
放
(
ひ
)
る外が濱邊や
玫瑰花
(
まいくわいくわ
)
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
野糞
(
のぐそ
)
放
(
ひ
)
る
外
(
そと
)
が
浜辺
(
はまべ
)
や
玫瑰花
(
まいくわいくわ
)
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
べら
棒
(
ぼう
)
め! と、こいつは、あの
仁
(
じん
)
の
癖
(
くせ
)
で、——
西行
(
さいぎょう
)
とか
芭蕉
(
ばしょう
)
とかいう男みてえに、
尾花
(
おばな
)
や
蒲公英
(
たんぽぽ
)
にばかり
野糞
(
のぐそ
)
をしてフラフラ生きているような人間になって、ほんとの、生きた陶器が作れるかい。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
糞
漢検準1級
部首:⽶
17画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨