“酒折（さかをり）” の例文
おなじような片歌（かたうた）の話（はなし）が、やまとたけるの尊（みこと）にもあります。この尊（みこと）東國（とうごく）平定（へいてい）の時（とき）、甲斐（かひ）の國（くに）酒折（さかをり）の宮（みや）に宿（やど）られて、火（ひ）を燃（もや）してゐた翁（おきな）に、いひかけられました。
歌の話 (旧字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
酒折（さかをり）の宮、山梨の岡、鹽山、裂石（さけいし）、さし手の名も都人（こゝびと）の耳に聞きなれぬは、小佛（こぼとけ）さゝ子（ご）の難處を越して猿橋のながれに眩（めくる）めき、鶴瀬（つるせ）、駒飼（こまかひ）見るほどの里もなきに
ゆく雲 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)
すなはちその國より越えて、甲斐に出でて、酒折（さかをり）一五の宮にまします時に歌よみしたまひしく
古事記：02 校註　古事記 (その他) ／ 太安万侶、稗田阿礼(著)
酒折（さかをり）の宮（みや）、山梨（やまなし）の岡（をか）、鹽山（ゑんざん）、裂石（さけいし）、さし手（で）の名（な）も都人（こゝびと）の耳（みゝ）に聞（き）きなれぬは、小佛（こぼとけ）さゝ子（ご）の難處（なんじよ）を越（こ）して猿橋（さるはし）のながれに眩（めくる）めき、鶴瀬（つるせ）、駒飼（こまかひ）見（み）るほどの里（さと）もなきに
ゆく雲 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)
またこの御世に、依網（よさみ）の池一七を作り、また輕（かる）の酒折（さかをり）の池一八を作りき。
古事記：02 校註　古事記 (その他) ／ 太安万侶、稗田阿礼(著)
酒折（さかをり）の宮、山梨の岡、塩山（ゑんざん）、裂石（さけいし）、さし手（で）の名も都人（ここびと）の耳に聞きなれぬは、小仏（こぼとけ）ささ子（ご）の難処（なんじよ）を越して猿橋（さるはし）のながれに眩（めくる）めき、鶴瀬（つるせ）、駒飼（こまかひ）見るほどの里もなきに
ゆく雲 (新字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)