都会とくわい)” の例文
里言さとことばにこれを雁の総立そうだちといふ。雁のそなへある事軍陣ぐんぢんごとし、とりになき事也、他国の雁もしかならん。田舎人ゐなかうどにはめづらしからねど都会とくわいの人の話柄はなしぐさにいへり。
嵐気らんきしたゝる、といふくせに、なに心細こゝろぼそい、と都会とくわい極暑ごくしよなやむだ方々かた/″\からは、その不足ふそくらしいのをおしかりになるであらうが、行向ゆきむかふ、正面しやうめん次第しだい立累たちかさなやまいろ真暗まつくらなのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
流行の心理は模倣もはう憑依ひようい概念がいねんを以てりつすべからず夏の都会とくわい
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
つかれゆく赤き都会とくわいのらうたげさ、太皷ぞ鳴れる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大きなる都会とくわいのなかにたどりつきわれ平凡へいぼん盗難たうなんにあふ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)