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遺臣
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いしん
栗本鋤雲翁は
自から旧幕の
遺臣を以て
居り、
終始その節を変ぜざりし人にして、福沢先生と
相識れり。
漢の
高祖が
丁公を
戮し、
清の
康煕帝が
明末の
遺臣を
擯斥し、日本にては
織田信長が
武田勝頼の
奸臣、すなわちその主人を織田に売らんとしたる
小山田義国の
輩を
誅し
さては
汝は、
悪入道の
遺臣であったか、主人梅雪がすでに
醜骸を
裾野にさらして、
相果てたるに、いまだ
命ほしさに、
呂宋兵衛の手下にしたがっているとは
臆面なき恥知らず、いで
白髪遺臣読楚辞
白髪の
遺臣の
楚辞を
読めるを〕
それをいうと、
柴田勝家の
遺臣という、自分の
前身が
暴露する。