“栗本鋤雲”の読み方と例文
読み方割合
くりもとじょうん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栗本鋤雲くりもとじょうん翁はみずから旧幕の遺臣いしんを以てり、終始しゅうしその節を変ぜざりし人にして、福沢先生と相識あいしれり。
瘠我慢の説:01 序 (新字新仮名) / 石河幹明(著)
江戸ッ児をその鼻の先にかけているのですが、もし、勝海舟や栗本鋤雲くりもとじょうんあたりを江戸ッ児のすいなるものとすれば、この水垂みずたりのげん公の如きは、下等な江戸ッ児の見本でしょう。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わたくしが人より教えられざるに、はやく学生のころから『帰去来ききょらい』を誦し、また『楚辞』をよまむことをこいねがったのは、明治時代の裏面を流れていた或思潮の為すところであろう。栗本鋤雲くりもとじょうん
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)